日本初！近視進行抑制治療用ソフトコンタクトレンズ承認

日本初の近視進行抑制ソフトレンズ「マイサイトワンデー」

2025年8月19日、クーパービジョン・ジャパン株式会社は、近視進行抑制を目的としたソフトコンタクトレンズ「マイサイトワンデー」が厚生労働省の製造販売承認を取得したことを発表しました。この製品は、日本では初めての承認となる近視治療用のソフトコンタクトレンズとして、小児から使用可能です。

近視の現状と危険性

近視人口の増加は深刻な社会問題となっており、2050年には世界の人口の約半数、約50億人が近視になると予測されています。日本でも、小学生の約77%が近視を抱えており、従来のライフスタイルの変化が主な原因とされています。特に、屋外活動の減少やデジタル機器の多使用が影響しています。近視は進行することで、網膜剥離や緑内障などの重篤な眼疾患のリスクを高めるため、早期の対策が求められています。

「マイサイトワンデー」の特徴

「マイサイトワンデー」はアメリカでFDAにより近視進行抑制を目指すために承認されたワンデータイプのコンタクトレンズです。特許技術のActivControl®により、眼軸の成長抑制と屈折異常の調整を同時に行います。これには、網膜前方に焦点を合わせる治療ゾーンと近視を補正するゾーンがあり、全体の治療効果を高めています。

臨床試験の結果では、「マイサイトワンデー」を装用した子どもたちが、単焦点1日使い捨てレンズを使用した子どもたちに比べて、近視の進行を1年間で69%、3年間では59%抑制するというデータが得られています。この数値は、世界中の2300人以上の小児データに基づいています。

販売と利用方法

「マイサイトワンデー」はオンラインプログラムを経て処方を受けた医師によって、認定された施設や販売店で販売される予定です。これにより、適切な利用が促され、眼科専門医のサポートのもとで安全に使用することができます。

出荷開始日はまだ決定していないものの、クーパービジョン・ジャパンは引き続き近視対策に寄与するため、多様な取り組みを推進していく方針です。