新たな広報効果測定ツール『PRism Insight』の登場
株式会社電通PRコンサルティングは、2025年11月1日より、広報活動の効果的な測定と分析を実現する新しいサービス『PRism Insight』を提供することを発表しました。このツールは、多様化する広報のニーズに応えるために開発されたもので、特に企業の経営活動への貢献度を測るための指標としての役割を担っています。
背景と開発の意図
広報業務においては、メディア露出の量やその質を評価し、経営にどのように寄与しているかを理解することが不可欠です。しかし、広報活動を取り巻く環境には、さまざまな課題があります。特に、限られた予算や人員の中で、効果を具体的に測定することは容易ではありません。そこで、電通PRコンサルティングは「広報・PR業務の価値を拡げ迷いを解消する」というコンセプトに基づき、効果測定を簡素化するためのツールを開発しました。
これまで提供していた「PR Matrix ダッシュボード(PRMD)」の思想を継承しながら、ユーザーの期待に応えるため、機能を大幅にアップデート。新たに『PRism Insight』として再スタートを切ります。
主要機能の紹介
『PRism Insight』の大きな特徴は、国内4,000を超えるウェブニュースサイトの露出データを自動でモニタリングできることです。これにより、広報業務で発生しがちなクリッピング業務の負担を軽減し、コストの削減につながります。
1. 自動モニタリング
このツールは、設定した検索式に基づいて、自社やブランドに関連する露出状況を定期的に確認できる機能を搭載しています。さらに、競合他社との比較も容易に行えるため、戦略の見直しを促進します。
2. 独自の評価指標の導入
広報活動の評価において、伝統的な件数や広告換算値に加え、『PRism Insight』では新しい評価指標が導入されます。「リーチポイント」や「仮想PV」など、メディア全体での接触状況を把握できることで、各露出の真の価値を理解しやすくなります。特に「仮想PV」は、記事の閲覧状況を独自の手法で推計し、より具体的な評価を実現します。
3. 経営指標との相関分析
『PRism Insight』は、各種の経営指標を一つのダッシュボードに統合し、報道状況とその影響を可視化します。これにより、クライアントの広報活動が具体的に経営にどう影響しているかを明瞭に分析できます。たとえば、サイトアクセス状況や株価など、各種データを統合することで、広報の取り組みがどの程度経営活動に貢献しているのかを考察可能です。
料金プランとサービス内容
『PRism Insight』の利用にあたり、初期費用として200,000円が必要で、月額利用料は120,000円からとなっています。この料金には、記事モニタリング用の検索式が5枠含まれています。さらに、オプションメニューとして、カスタマイズレポートの作成や追加モニタリングなども提供しています。
さらに広報活動をサポート
電通PRコンサルティングは、今後も広報活動の効果測定を支援するソリューションを展開し続けます。広報・PR活動が経営にどのように貢献しているかを理解することで、魅力的な広報戦略を生み出すお手伝いをすることを目指しています。「PRism Insight」を通じて、広報・PR業務の価値をより深くクライアント社内に根付かせていく所存です。
結論
新たに登場する『PRism Insight』は、時代に応じた広報効果測定ツールとして、企業のニーズに応える内容が詰まっています。これにより広報活動の価値を再評価し、経営層とのコミュニケーションを円滑に図ることができるでしょう。今後の展開に注目です。