ネクセラファーマとヴィアトリス社がcenerimodの権利譲渡契約を締結
ネクセラファーマ、cenerimodの権利をヴィアトリス社へ譲渡
自己免疫疾患治療薬の候補であるcenerimodに関して、ネクセラファーマ株式会社は、グローバル・ヘルスケア企業であるヴィアトリス社およびイドルシアファーマシューティカルズ社と権利譲渡の契約を締結しました。これにより、cenerimodの日本、韓国およびAPAC地域(中国を除く)における開発及び商業化の権利がヴィアトリス社に移譲されることになります。
この譲渡契約が実施されることにより、ネクセラファーマは初回の契約一時金として1,000万ドル(約149億円)を受け取ることになります。この金額は2025年12月期に計上される予定です。さらに、ネクセラファーマは、cenerimodの承認取得時におけるマイルストンの受領権と共に、ライセンス対象地域における純売上高に基づいたロイヤリティを得る権利も保持します。
現在、ヴィアトリス社はcenerimodの日本およびAPAC地域における独占的権利を有しています。また、2024年に締結されたライセンス契約により、他の地域における権利も取得しており、本契約によってcenerimodに関する全世界の独占権を手に入れることとなります。これにより、cenerimodはより広い範囲で患者の治療に使われることが期待されます。
cenerimodは、イドルシア社が開発した経口投与可能な選択的スフィンゴシン1-リン酸受容体1(S1P1)モジュレーターであり、全身性エリテマトーデス(SLE)をはじめとする複数の自己免疫疾患に対する治療を目指して、現在フェーズ3試験が実施されています。これは、革新的な治療薬として大きな期待が寄せられている分野であり、cenerimodが成功すれば、多くの患者に新たな治療の選択肢を提供することが可能となるでしょう。
ネクセラファーマの代表取締役社長、杉田真氏は「cenerimodは複数の自己免疫疾患に対して有望な疾患修飾活性を示しており、ヴィアトリス社の免疫疾患プラットフォームにおいて重要な役割を果たすと考えています。この契約の締結によって、cenerimodの可能性を広げることができ、同時に株主価値を最大化することができると確信しています。」とコメントしています。
ヴィアトリス社について
ヴィアトリス社は、ジェネリック医薬品と先発医薬品のギャップを埋める独自の立ち位置にあるグローバル・ヘルスケア企業です。世界中で約10億人の患者に高品質な医薬品を提供し、あらゆるライフステージでの健康をサポートすることを目指しています。米国ペンシルベニア州を本社に、上海、ハイデラバードといった拠点も有し、独自のサプライチェーンを通じて、ヘルスケアの課題解決に向けた取り組みを進めています。
ネクセラファーマ株式会社について
ネクセラファーマはテクノロジーに基づいたバイオ医薬品企業で、患者の質的な生活向上を目指しています。日本国内での製品販売と世界中での医薬品開発を推進し、神経疾患や消化器疾患、免疫疾患、代謝性疾患、希少疾患の治療に特化した広範なパイプラインを展開しています。また、業界をリードするGPCR構造ベースの創薬プラットフォーム「NxWave™」を駆使して、新たな治療薬の開発に取り組んでいます。ネクセラファーマは東京、大阪、ロンドン、ケンブリッジ、バーゼル、ソウルといった地域に拠点を持ちながら、350名以上のグローバルチームで革新的な医薬品の創出に日々挑戦しています。
会社情報
- 会社名
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ネクセラファーマ株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウン・イースト7F
- 電話番号
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03-5962-5718