環境コンシャスなベンチ
2025-05-26 13:34:24

札幌4丁目プレイスに設置された昆布モチーフの環境配慮ベンチ「すいこんぶ」

生命感あふれるベンチ「すいこんぶ」が札幌に登場



札幌市中央区に位置する札幌4丁目プレイス(愛称:4PLA)は、最新の技術を駆使した環境配慮型のベンチ「すいこんぶ」を設置しました。このベンチは、金沢工業大学と鹿島建設の共同研究によって生み出されたもので、3Dプリンティング技術を利用して製作されたものです。さらに、CO2を吸収・固定するコンクリート「CO2-SUICOM®」を用いているため、環境への配慮が一層強化されています。

4PLAでの取り組み



2025年のグランドオープンに向けて、4PLAではさまざまなアートワークが展示されており、その一環として「すいこんぶ」が共用空間のエントランス近くに設置されています。このベンチは、昆布をモチーフにしたユニークなデザインで知られ、その色彩は気温によって変化し、周囲の風景に新たな彩りを加えます。エコをテーマにしたデザインとして、多くの人々の注目を集めることでしょう。

ベンチのデザインコンセプト



「すいこんぶ」という名称は、その形状が昆布のように見えることから名付けられました。このアイデアは金沢工業大学の学生によるコンペティションから生まれたもので、デザインの基本形状は生命感を意識して作成されています。アクリルでできた座面は透明であり、内部の照明が美しく輝き、モルタルの積層痕を見せる作りになっています。グラフィックデザインには、昆布の光合成能力を象徴する水玉模様が施されており、視覚的にも楽しませてくれます。

先進的な技術との融合



技術面においても「すいこんぶ」は素晴らしい革新を遂げています。3Dプリンティングを利用したこのベンチでは、パラメトリックデザインを用いて多彩な形状を短時間で生成可能です。この技術により、設計者は数多くのバリエーションを試すことができ、より良いデザインのための検討が行われています。特に、積層時の傾斜角度については、機械学習を駆使してデータを解析し、機能性を確保しつつ美しさを追求した結果、最適な形状が実現されました。

インタラクティブな光の演出



「すいこんぶ」に組み込まれたIoT技術によって、ベンチは夕方から夜にかけて色相や輝度が変化するユニークなライティングを実現しています。この照明は、現地の気温に応じてリアルタイムに変化し、まるで海中の昆布が揺らめくような自然な動きを演出します。特に、特定のイベントや季節に応じた特別なライティング演出が予定されており、地元の盛り上がりに貢献します。

未来に向けた取り組み



金沢工業大学と鹿島建設は今後も「KIT×KAJIMA 3D Printing Lab」を中心に研究開発を進め、3Dプリンティング技術の社会実装に向け取り組み続けていくそうです。「すいこんぶ」はその第一歩として、多くの人々に新しい体験を提供するでしょう。これからも、環境に配慮した魅力的なプロジェクトに期待が寄せられます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

会社情報

会社名
金沢工業大学
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。