2025年大阪万博で注目を集めるタイガー魔法瓶の新技術とは

2025年大阪万博で注目を集めるタイガー魔法瓶の新技術

2025年に大阪で開催される日本国際博覧会、『未来社会ショーケース事業・フューチャーライフ万博』において、タイガー魔法瓶株式会社が自社の革新的な技術を展示します。タイガー魔法瓶は、長年にわたり熱制御テクノロジーの分野でリードしてきましたが、今回は特にカーボンニュートラルに焦点をあてた「ステンレス密封真空断熱パネル技術」を発表し、その革新性をアピールします。

ステンレス密封真空断熱パネル技術とは？

この技術は、薄いステンレス素材を使用し、従来の真空断熱材が持つ課題に対応する形で開発されました。これにより、不燃性と長期間の高断熱性を実現しています。従来の真空断熱材は時間が経つにつれて真空度が下がり、経年劣化を避けられませんでしたが、タイガー魔法瓶が提供するパネルは、30年以上の真空断熱維持を期待できるため、その耐久性は非常に高いと言えます。

目的と展望

この展示は、大阪府が進める「カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の一環で行われ、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。特に、冷蔵冷凍輸送が急速に拡大している現在、この技術は物流の効率化にも貢献可能です。輸送ボックスや輸送コンテナへの導入を進めており、CO₂排出量の削減、さらには電力消費の低減が図られる見込みです。

万博での展示概要

展示は2025年10月7日から10月13日まで、大阪の万博会場内にて行われます。西ゲート側に位置する「フューチャーライフヴィレッジ」内で、タイガー魔法瓶の技術が紹介される予定です。来場者には別途万博入場券が必要であり、事前に公式ウェブサイトからの購入を推奨します。また、会場では、ステンレス密封真空断熱パネルを使用した断熱輸送ボックスなどが実際に使用されるなど、具体的な技術応用も確認できます。

共創の場「フューチャーライフエクスペリエンス」

この展示の一環である「フューチャーライフエクスペリエンス」は、未来社会を考えるための共創の場です。多様な参加者が集まり、未来の暮らしについての問いや提案を持ち寄ることで、対話が生まれます。これにより、参加者間の交流から新たなアイデアが生まれ、持続可能な未来に向けたビジョンが共につくられることを目指しています。

2023年に創立100周年を迎えたタイガー魔法瓶は、宇宙分野への挑戦を含む進化を続けており、今後もその技術力を生かして持続可能な社会づくりに貢献していくでしょう。この機会に、ぜひ大阪万博でその革新を体験してみてください。