大阪府立高津高校と桃谷順天館が進めるグローバル人材育成の取り組み

大阪府立高津高校と桃谷順天館が進めるグローバル人材育成

株式会社桃谷順天館は、140年の歴史を誇る化粧品メーカーであり、近年は高校生への進路教育にも力を入れています。2025年の7月に、大阪府立高津高等学校から選ばれた1年生5名を受け入れ、同社の社員とのディスカッションや工場見学などを通じて“働くこと”を学ぶ体験を提供しました。この取り組みは、学生たちにとって貴重な社会経験となることを目指しています。

体験型進路学習とは

「体験型進路学習」は、グループに分かれた高校生たちが事前に行った職業研究をもとに企業訪問を行い、その企業の社員との対話を通じて深い理解を得ることを目的としています。このプログラムに参加した学生たちは、桃谷順天館で化粧品の製造過程についての講義を受け、実際に社員と話すことで職業への理解を深めました。また、社内見学を通じて、働く現場を直接体験できるという点が大きな魅力となっています。

プログラム内容

1. 自己紹介と化粧品の紹介
参加した学生たちはまず、自己紹介を行い、それぞれの持ち込んだ興味ある化粧品について発表しました。これにより、学生たちの好奇心が刺激されます。

2. 講義「140年続く化粧品会社って何してるの？」
桃谷順天館の担当者が、化粧品がどのように製造されるのか、その工程を詳しく説明しました。これには企画開発から研究、製造、営業までの流れが含まれます。学生たちは、各工程の重要性や、会社の理念についても学ぶことができました。

3. 社員とのディスカッション
このディスカッションでは、社員が学生たちのインタビュアーとなり、“働くこと”の本質について意見交換が行われました。学生たちは率直な質問を持ち寄り、働く上で大切にしていることや、仕事のモチベーションを保つ方法など、興味深いテーマに触れました。このような交流を通じて、学生たちは自分の将来に対するビジョンを持つきっかけを得ました。

4. 社内見学
学生たちは、実際に社員が働いている姿を目撃し、どのような環境で仕事が行われているのかを体感しました。これにより、職場の雰囲気や仕事に対する考え方が具体的にイメージできました。

大阪府立高津高等学校の特徴

高津高校は、文部科学省からスーパーハイスクール（SSH）や大阪府グローバルリーダーズハイスクール（GLHS）の指定を受けている学校です。一般的な教科の授業だけでなく、課題研究や横断型授業などを取り入れ、学生の視野を広げ、より専門性を持った学びを提供しています。

このような取り組みを通じて、桃谷順天館と高津高校は共に、未来を担う人材の育成に貢献しているのです。グローバルな人材を育てるためには、実際に体験し、学び、成長する機会が不可欠です。このプログラムがその一助となることを期待しています。

桃谷順天館の企業情報

桃谷順天館は1885年に創業され、以来「美」と「健康」がテーマの製品を提供し続けています。企業理念として「人と地球の美しい未来を創る」を掲げ、国内外で包括的に“美”を追求しています。

このように、桃谷順天館は教育者としての役割を果たしながら、企業としても持続可能な成長を図る姿勢を示しています。今後もこのような取り組みが広がり、若い世代に実社会への理解が深まることを願っています。