幕張ベイパークで始まる新たな挑戦
循環型社会を目指す「くらしのサス活 Circular Action」がいよいよ幕張ベイパークでも始まりました。この取り組みは、三井不動産レジデンシャル株式会社と株式会社ECOMMITが共同で進めるもので、地域の資源循環を促進し、収益を街づくりに還元する画期的なモデルです。
初の試み、資源循環サービス「PASSTO」
三井不動産レジデンシャルが分譲したマンションに、「PASSTO(パスト)」という資源循環サービスを導入することが発表されました。このサービスは、住民から持ち込まれた不要品を回収するものです。実際に、2023年1月に実証実験が始まり、2023年5月から本運用に入りました。このサービスは、不要品の回収から選別、再流通までを一貫して行うもので、持ち込まれた品々は次の人に渡され、未来に繋がる資源として再利用されます。
衣類リサイクルの実績
幕張ベイパークでは、各マンションや商業施設に回収拠点が設置され、衣類や雑貨などの回収が行われています。すでに約13トンの衣類が回収され、その結果、約8.8トンのCO2を削減したとのことです。これは、通常の焼却と比べて約78%の削減に相当します。住民の皆さんからも、手軽に脱炭素活動に参加できることが大変好評を得ています。
街づくりへの還元
日本初となるこの取り組みでは、エリアマネジメント団体B-Pamとの連携により、得られた収益を地域のニーズに応じた施設やサービスの充実に再投資していきます。居住者との協働によって、地域の環境や価値を保ちつつ、持続可能な街づくりを目指していく姿勢が示されています。
持続可能な社会の実現
「くらしのサス活」は、日常生活の中でカーボンニュートラルを推進することを目的としたプロジェクトで、利用者にはポイントを付与し、再利用を促しています。今後は新たなサービスや商品の提供を通じて、環境意識のさらなる向上を図る方針です。
ECOMMITの役割
循環型社会の実現に向けて活動しているECOMMITは、自社開発のトレーサビリティシステムを駆使して、リユースやリサイクルの状況をデータ化し、継続的な改善を行っています。これにより、企業や地域が持続可能性を実現するための基盤を提供しています。
最後に
三井不動産レジデンシャルとECOMMITによるこの取り組みは、地域の未来を形成する重要な一歩となります。テクノロジーを活用し、住民が気軽に参加できる資源循環のメカニズムを作り出すことで、持続可能な社会の構築に寄与していくことでしょう。幕張ベイパークが、その他の地域にとっても持続可能なモデルとなることを期待しています。