カンヌ絶賛の『ルノワール』と子役たちの「リアル」に迫るシンポジウム開催

カンヌ絶賛の映画と子役たちの共演

日本の映画界で大きな話題を集めている二つの作品、『ルノワール』と『ふつうの子ども』。カンヌ国際映画祭で高く評価された『ルノワール』と、世界中の映画祭で注目を浴びる『ふつうの子ども』は、ともに子どもたちを主人公に設定しています。これらの作品に出演する小学生、鈴木唯さんと嶋田鉄太さんは、先日発表された第79回毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞にノミネートされるという快挙を達成しました。子どもたちの演技には大人の想像を超える説得力があり、その背後にはどんな秘訣やプロセスが存在するのでしょうか。

シンポジウム「子どもと創造」の開催について

2025年12月27日（土）、福岡市の電気ビルみらいホールにて、「子どもと創造」をテーマにしたシンポジウムが開催されます。このイベントにおいて、二作品の監督である早川千絵氏（『ルノワール』）と呉美保氏（『ふつうの子ども』）がゲストスピーカーとして登壇します。二人の参加は非常に貴重な機会です。

シンポジウムでは、表現者が「子どもと生きる」ことの重要性や、そのことがもたらすクリエイティビティの可能性について深く掘り下げます。これにより、映画制作や創造活動がどのように子どもたちの真実を映し出すかが探られるのです。

制作背景と育児の影響

映画制作の現場では、多くのクリエイターが厳しい労働環境から出産や育児を機にキャリアを中断することがあります。特に、呉美保監督も9年間映画を撮ることができなかった経験があるため、育児と創造活動の両立についての見解を持っています。

「子どもと生きる」時に得られる豊かな経験を、どのように作品に反映させるのか。性別や親の有無にかかわらず、さまざまな形で効果的に子どもと関わり、共に歩むことで新しい表現の可能性が生まれる様子が議論されます。参加者はこのテーマに興味を持つ方々であれば、どなたでも無料で参加可能ですので、ぜひこの機会をお見逃しなく。