思春期の性教育を支える新ワークブックが登場！

新時代の性教育ワークブック：中高生のために

学事出版株式会社は、子どもたちが性に関する知識を正しく理解できるように、2023年度から推進される「生命（いのち）の安全教育」に対応した『中高生のための新しい性教育ワークブック』を発刊しました。このワークブックは、思春期に必要な性の知識を授業で簡単に活用できる形で提供しています。

性教育の重要性と背景

近年、性暴力や性犯罪が社会問題として取り上げられ、被害者の心身への影響が深刻であることが認識されています。思春期は、性に関する情報が急激に必要となる時期です。そのため、子どもたちが性教育の現場で適切な知識を学ぶことが非常に重要です。2023年度から全ての学校で「生命（いのち）の安全教育」が導入されることで、性教育は避けて通れないテーマとなっています。

新ワークブックの構成

本書は、「性の多様性と人間関係編」と「からだの発達と生殖編」の二部構成で、各巻に学校で必要な21項目を収録しています。先生や保護者が子どもに伝える際に役立つ「解説」と、生徒が意見を書き込んだりディスカッションできる「ワーク」のページで構成され、フレキシブルな活用が可能です。これにより、学年や年齢に応じて教員が必要とする内容を選択して教えることができます。

現代の中高生が直面する問題

情報が溢れるインターネット社会において、誤った性の情報が蔓延し、子どもたちが性被害を受ける危険も高まっています。このような背景から、性教育を受けていない保護者や教員が生徒にどのように正しい知識を伝えられるかが課題となっています。新しいワークブックは、子どもたち自身が正しい知識を身につけ、性の多様性を理解する手助けをすることを目的としています。

監修者の教え

本書の監修者である高橋幸子氏は、「性に関する学びは、他者との理解を深める非常に重要なプロセスである」と述べています。性に関連する問題は、正解が一つではないことを常に意識し、対話を通じて学ぶことが大切です。自分の考えを尊重しながら、未来を自分で切り開いていく力を育てるための手助けをすることが、このワークブックの使命です。

実際の活用方法

このワークブックは、教育現場で多様な使い方ができます。教員や保護者は、授業の新たな導入策としてクイズを用いたり、必要な知識やポイントをまとめて生徒たちに紹介できます。また、生徒たちにとっても、「解説」ページを活用して知識を整理し、「ワーク」ページを通じて他者の意見を聞き、考えを深める機会を持つことができます。

本書は、性教育における大きな一歩となることでしょう。教員や保護者、そして生徒たちが互いに意見を交換し合いながら、より充実した知識を身につけられることを目指しています。