ドローンと下水道点検の新しい時代
最近、DRONE SPORTS株式会社が開発した、狭所点検用の国産ドローン「Rangle microシリーズ」と地下通信中継システム「Rangleエクステンダー」を利用した下水道点検の実証実験が行われました。この実験の結果、従来の点検方法に比べて作業効率と安全性が大幅に向上したことが確認されています。
従来の点検方法の課題
下水道の点検作業は、作業員が地下に直接入って行うことが一般的でした。しかし、この方法は酸素欠乏や有毒ガスによる中毒、また転落事故などのリスクを伴っており、作業環境は非常に危険でした。このような状況を受けて、より安全で効率的な点検手法の必要性が高まっていました。
実証実験の内容と成果
実証実験では、以下の環境条件においてRangle microを使用した点検作業が行われました:
- - 円形コンクリート管(直径1.5m~3.0m)
- - 地下チャンバー(接続部や分岐点)
- - 直線トンネルや複雑な接続部
点検精度の向上
本実験により、以下の点検精度の向上が確認されました:
- - 壁面の劣化状況(ひび割れ、腐食、漏水跡)の詳細確認
- - 管路内部の堆積物や閉塞状況の確認
- - 長年目視点検で困難だった高所部分の詳細確認
安全性の向上
この新しいシステムでは、作業員が地下空間に入ることなく、地上から遠隔で操作することができます。そのため、有毒ガスや酸素欠乏などの危険な環境での作業リスクを排除し、転落・挟まれ事故の防止も実現しました。これは、作業員にとって大きな安全性の向上をもたらす結果となりました。
技術的な特長
「Rangle micro」は狭小空間に特化した小型ドローンであり、複雑な下水道環境でも安定した飛行を可能にしました。また、Rangleエクステンダーとの組み合わせにより、地下環境でも確実に遠隔操作を行うことができ、点検精度の向上にも寄与しています。特に、照明が限られた状況でも高精度な画像取得が行え、点検に必要な情報を効率よく収集できる点が評価されています。
今後の展望
今回の実証実験の成果を受けて、DRONE SPORTS株式会社は全国の自治体や下水道管理事業者との連携を強化し、ドローンを用いた下水道点検の普及に努める方針です。今後は、全ての下水道構造に対応できるように技術開発を継続し、AI画像解析との連携による自動診断システムの実現を目指しています。これは、下水道インフラの維持管理において重要な役割を果たすことが期待されています。
DRONE SPORTS株式会社について
DRONE SPORTS株式会社は「Rangle」という国産ドローンブランドを展開しており、インフラ設備の点検業務やドローンレースチームの運営、さらにはドローンイベントの企画運営など多岐にわたる事業を展開しています。詳細な情報は公式ウェブサイトを参照してください。