安田念珠店が新しい形に生まれ変わる！リニューアルオープンの魅力を探る

安田念珠店が生まれ変わり、京都の新たなランドマークに

天和三年、1683年に創業した念珠専門店、安田念珠店が、2023年7月5日（火）に本店をリニューアルオープンしました。創業から330年以上、伝統を重んじつつも、時代の流れに即した新しい店舗を目指したこの改装は、先代から40年ぶりの大規模なものです。

リニューアルの背景

近年、世界的に注目されている京都。観光客の増加と若い世代の認知度向上に伴い、安田念珠店は「念珠本来の意味」をより多くの人に伝えたいと考え、本店の全面改装に踏み切りました。これにより、単なる商業施設にとどまらず、京都の伝統工芸の発信基地としての役割を果たすことを目指しています。

新店舗のデザイン

リニューアルを手がけたのは、あの有名番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」の匠、関谷昌人氏です。新しい店舗は、広々とした空間を持ち、特に海外のお客様に対応するための工夫が施されています。対面型のショーケースを導入し、来店者がスタッフと相談しながら念珠を選ぶことができるようになっています。また、店内では職人が念珠を作る様子を見学でき、その中で伝統工芸への理解や興味を深めることができます。

内装の特徴

新しい内装には、サビ鉄板をイメージした素材や水をテーマにしたビジュアルが取り入れられています。従来の「和」といった概念を超え、「自然」「祈り」「心」といった抽象的なイメージを喚起することで、念珠本来の価値を引き立てています。外装には、斜め上方にランダムに延びるジョイントラインが特徴的なチタン亜鉛合金板が使用されており、シャープでありながらも風化によりわび・さびの風情を感じさせます。