カレーライス物価が過去最高値更新、10月も380円到達の予想

カレーライス物価が過去最高値を更新

最近の調査によると、家庭で人気の「カレーライス」の物価が過去最高値に達しています。株式会社帝国データバンクが発表した「カレーライス物価指数」によると、2024年9月において、1食あたりのカレーライスのトータルコストが364円に達しました。これは、昨年同月の307円から57円も高く、物価高の影響が顕著に表れています。特に、カレーライスを構成する「ライス」の価格が131円となり、前年同月の90円から41円の大幅な上昇を記録しました。

物価上昇の背景

カレーライスの価格は、様々な要素が複合的に影響しています。調査の基礎データには、生鮮食品や光熱費の全国平均価格が用いられており、その影響を分析することができます。「カレー具材」つまり肉や野菜は全体の約6割を占めており、その価格は205円となっています。輸入牛肉の円安により価格は上昇していますが、じゃがいもなどの野菜類は年内のピーク時から下がりつつあります。

しかし、米価格の高騰はこれらの価格下落を補う形で、カレーライス物価の上昇に大きく寄与しています。コメの価格は急騰しており、2024年産の米の店頭価格は前年比3～5割高となっている状況です。このため、10月のカレーライス物価は380円に達する見込みです。この動きは、物価高が引き続き続く中で、家庭の食卓に大きな影響を与えることが予想されます。

カレーライス物価指数の推移

独自の『カレーライス物価指数』では、2020年の平均値を基準にして価格推移を示しています。この指数は、2024年9月には133.1となり、5年間で3割以上の上昇を記録しました。また、前年同月比での上昇率は18.8%に達しており、16カ月連続のプラスとなっています。この数値は、カレーライスの価格が日常的にどれだけ上昇しているかを示す重要な指標と言えるでしょう。

今後の見通し

10月以降も原材料や光熱費の値動き次第では、さらに物価上昇が続く可能性があります。特にコメ価格が5kgあたり4200円以上に達した場合、カレーライスは初めて1食400円台に突入するかもしれません。即ち、当面の間は高価格での推移が予想されています。

家庭でのカレーライスは多くの人々にとって、お手軽で馴染みのある料理ですが、物価の急騰により、食べる楽しみが減少するのは心配なところです。私たち消費者は、こうした情報をしっかりと把握し、賢く食卓を守っていく必要があるでしょう。