北海道白老町にオープンした「香りの図書室」
2024年12月1日、低刺激スキンケアを専門とする株式会社ナチュラルサイエンスは、北海道白老町のフラッグシップ施設「ナチュの森」にて「香りの図書室」をオープンしました。この新たな図書室は香りや臭い、その文化や歴史についての貴重な資料として、1,500冊以上の本を所蔵しています。
「香りの図書室」の魅力
「香りの図書室」は、香りに関心を持つすべての人に開かれたスペースであり、年齢や背景を問わず楽しめる資料が揃っています。スキンケアやヘアケア、メイクに関する情報はもちろん、医療、自然科学、心理学に関する書籍もこうした施設ならではの特徴です。訪れる皆様が香りの世界に深く浸るための、魅力的な時間を提供してくれます。
特に香りに関する専門的な資料として、フレグランスジャーナルのバックナンバーや実用書、辞典なども用意されており、香粧品業界に携わる技術者や研究者にとっても貴重な学びの場となることでしょう。
「香りの図書室」の背景と歴史
「香りの図書室」は、もともと2005年に設立された「香りの図書館」にそのルーツがあります。この施設は香りにまつわる専門的な知識と文化を広めることを目的に、長年にわたり利用者に愛されてきました。2018年に運営が株式会社LIGUNAに引き継がれるも、2024年1月には閉館が決定しています。
それに伴い、ナチュラルサイエンスはその運営を引き継ぎ、香りに特化した新たな図書室を開設することを決定しました。オープンにあたり、約3,000冊の蔵書の中から、一般の方にも親しみやすい書籍を厳選し、加えて香りの心理的・生理的な効果に関する研究も深めていく方針です。
「ナチュの森」とは
この「香りの図書室」を含む「ナチュの森」は、株式会社ナチュラルサイエンスとその姉妹会社であるナチュラルアイランドのフラッグシップ拠点として、廃校をリノベーションした施設です。自社の化粧品工場や有機栽培の農園を有し、訪れる人々が自然と触れ合いながら香りやスキンケアを学ぶことができます。倶多楽湖の清澄な湧水を活用し、地元の資源と香りの豊かさを伝えるための様々な体験も提供されています。
香りの体験ができる「森の工舎」
「ナチュの森」に併設される「森の工舎」は、親子で楽しめる体験型のミュージアムで、香りにまつわる様々な体験ができます。ここには「香りのラボ」や「蒸留実験室」、さらに軽食を楽しめる「蒸留カフェ」など、多様な施設が設けられています。
「香りのラボ」では天然香料だけでなく合成香料についても学ぶことができ、科学の観点から香りの奥深さや楽しさを探求できます。香りのデザインや匂いの変化を体験することを通じて、来訪者は新たな発見に満ちた時間を過ごすことができます。
最後に
「香りの図書室」は、香りを通じた新たな学びの場であると同時に、ナチュラルサイエンスの理念を体現したスペースでもあります。これからこの図書室が、どのように地域社会や香りの文化を育んでいくのか、非常に楽しみです。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。新たな香りの発見が待っていることでしょう。