障害者雇用を応援する新たな拠点「LORANS Bloom Factory-Green-」

「LORANS Bloom Factory-Green-」が新たにオープン

2025年6月23日、東京都品川区の天王洲に株式会社ローランズの新しい拠点「LORANS Bloom Factory-Green-」がオープンしました。この施設は、障害や難病と向き合う多くのスタッフが活躍し、企業向けのレンタルグリーンを提供する母艦店として知られています。具体的には、従業員の約70%が障害を持つ方々で、彼らの「それぞれの個性を最大限に活かし、自分らしく働く」を実現するための、東京都認証ソーシャルファーム予備認証事業所に認定されています。

スローガン「みんなみんなみんな咲け」

ローランズの代表理事、福寿満希氏は「みんなみんなみんな咲け」というスローガンを掲げ、すべての人が自分に合った方法で活躍できる場を提供したいという強い思いを持っています。創業以来、障害者雇用の質を向上させるため、日々の業務や環境整備に努めています。これは、「誰もが自分らしい姿で誇りを持って働ける社会の実現」を目指すための取り組みとして位置付けられています。

空間デザインのこだわり

「LORANS Bloom Factory-Green-」は、スタッフが快適に働ける環境がデザインされています。例えば、フロア内の階段や壁に散りばめられた「人を咲かせる言葉」は、日々の仕事の中でスタッフが支え合うためのメッセージです。これにより、困難に直面している際でも、励ましとなる言葉が日常の中で心を和らげてくれます。

また、ウッドデッキや温室ハウスも設計に取り入れられ、開放感のある空間で多様な観葉植物を展示しています。このような景観は、従業員が培ってきた技術や創造力をお客様に伝える手段ともなっています。

働きやすさを追求するための配慮

作業環境においては、障害を持つスタッフが快適に作業できるように、作業道具の収納や視覚的な混乱を避けるための利便性に配慮されています。たとえば、器具の色を統一することで、視覚的な刺激を減らし、集中しやすい環境を整えています。これは「合理的配慮」として、多様なニーズを受け入れられる職場を実現するアプローチの一つです。

産業の未来を見据えて

「LORANS Bloom Factory-Green-」は、ただの花屋ではなく、障害者雇用の新しい形を具現化する場であると言えます。スタッフの就労だけでなく、地域に対しても重要なメッセージを発信しています。障害者が生き生きと働く様子を見せることで、社会全体に多様性と包摂の大切さを問いかけるモデル拠点です。

この施設を通じて、多くの人に「人を咲かせる」という理念が浸透し、自分らしさを活かせる社会が実現されることを願っています。また、福寿代表は「ぜひこのファクトリーを訪れて、私たちの想いを感じていただければ幸いです」と呼びかけています。

ファクトリーは月曜日から金曜日まで営業しており、地域の方々にも開かれた空間として、来る人々に新たな発見や感動を提供し続けることでしょう。