アルバルク東京選手に向けた新たなキャリア支援研修
2024年11月19日と20日、株式会社アーシャルデザインが公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.LEAGUE)に所属するプロバスケットボールチーム・アルバルク東京の選手を対象に、「ALVARK.CAREER INNOVATION 研修」を実施しました。これは、選手たちの現役時代を最大限に活かし、将来のキャリアを豊かにするための重要なプログラムです。
セカンドキャリアの悩みを解決する取り組み
アーシャルデザインは「世界中のプロスポーツから『セカンドキャリア』という言葉を無くす」という使命を掲げており、2024年7月から始まった「B.LEAGUE キャリアマネジメントプログラム」により、選手たちのキャリアを支援しています。この研修では、既存のプログラムをアルバルク東京の選手向けにアップデートし、より実践的な内容として届けました。もともとキャリア形成において、アスリートたちは引退後の仕事に不安を感じがちです。それだけではなく、スキル不足や収入の減少といった問題にも直面することが多いのです。
アスリートの価値は、競技力だけでなく「人間力」にも依存しています。このようなことに気づくタイミングは、引退が近づいている時がほとんどですが、その時にはすでに遅い場合もあります。そのため、アーシャルデザインは現役時代から広い視点で「人間力とは何か」、「アスリートとしての価値の源泉は何か」を考えてもらうきっかけを提供しています。
研修の内容と選手たちの反応
初日: アスリートに求められる「社会常識」
研修の初日は、元ハンドボール日本代表主将である東俊介氏が「アスリートに求められる社会常識」をテーマに講義を行いました。アスリートは、一般企業の社員と同じように社会人ですが、より多くの注目を浴びています。引退後も「元Bリーガー」として名前が残る彼らの行動がファンや社会に与える影響の大きさを説明しました。
受講した選手たちは、不適切な表現やマナーについてディスカッションし、自身の考えをオープンに発表しました。「自分はどうしていたか」という問いかけから会話が広がり、選手同士の絆を感じる時間となりました。
二日目: アスリートの「価値」について
研修の二日目では、「アスリートの価値」について議論されました。ここでは「ファンを創る力=競技力×人間力」と強調され、選手たちは現役時代のファン創出が引退後の活動にも大きく影響することを学びました。近年注目されている「非認知能力」という概念を通じて、目には見えない人間的な力がどれほど重要であるかが議論されました。
選手たちは、どのように人間力を高めていくかに真剣に耳を傾け、発表の時間では自身の気づきを共有しました。たとえば、平岩玄選手は「試合で負けた時、感謝の気持ちを忘れないようにしたい」と述べ、ザック・バランスキー選手は「イベントでの振る舞いを見直し、場を盛り上げる存在になりたい」と語りました。
終了後の選手たちの感想
研修を終えた選手たちからは、「元代表選手の経験がすごく参考になった」という感想や、「自分のプロとしての価値を見つめ直す良い機会になった」との声が寄せられました。この研修が彼らの未来にどれほど寄与するか、楽しみです。
アルバルク東京の未来に向けて
アルバルク東京は今後とも、選手たちのキャリア支援に力を入れ、彼らの魅力を最大化させる施策を考え続けることでしょう。2025年には新たなホームアリーナも開業予定で、今後の活躍に期待が高まります。