クリエーションラインが発表した「Modernizer AI」とは
クリエーションライン株式会社は、生成AI技術を用いてレガシーシステムのモダナイゼーション支援ツール「Modernizer AI」の提供を開始しました。本ツールは、企業が直面するレガシーシステムに関する課題を解決するために設計されています。近年、多くの企業が基幹業務システムの製品サポートの終了や老朽化に悩まされています。これにより、技術的負債や運用コストの増加、新しいビジネス要件に適応できないという問題が生じています。
現状の課題
経済産業省の「DXレポート」によると、2025年までにレガシーシステムの問題を解決しないと、日本全体で年間に最大12兆円の経済的損失が予測されています。この問題は「2025年の崖」として知られ、古いシステムがビジネスの変革を阻害することで企業の競争力を低下させるリスクがおおいに高まっているのです。しかし、これらのシステムを完全に置き換えるには大変な工数とコストがかかるため、企業は新しい解決策を必要としています。
「Modernizer AI」の特徴
「Modernizer AI」は、これらの課題に対応すべく、生成AIを駆使したモダナイゼーションツールとして設計されました。このツールは各企業のレガシーシステムやモダナイゼーションプロセスに応じてカスタマイズされます。主な特徴は以下の通りです。
1.
プロセス調査・設計
モダナイゼーションプロセスを明確にし、AIを活用して効率化が可能な箇所を特定します。
2.
ソースコード解析
生成AIを使用して既存のコードを解析し、リバースエンジニアリングを行います。これにより新たに設計されたドキュメントを作成します。
3.
コード生成
設計ドキュメントやレガシーシステムのコードから、現代的なプログラミング言語やフレームワークに適した新しいソースコードを生成します。
4.
カスタマイズ可能なツール
ドキュメント整備やコード生成を含むモダナイゼーションプロセスが効率化されるよう、ツールをカスタマイズして提供します。
5.
テストの生成
設計ドキュメントやソースコードをもとに、ユニットテストやエンドポイントテスト、E2Eテストなどのテストコードを自動作成します。
期待される効果
「Modernizer AI」によって企業は、レガシーシステムのモダナイゼーションプロセスを効率化し、期間を短縮できるだけでなく、ドキュメントの整備により保守性が向上します。また、コード品質の統一が促進され、開発者の心理的負担や認知負荷も軽減されるでしょう。さらに、このツールを活用することでAIによる開発ノウハウが蓄積され、組織内での共有が可能になります。
クリエーションラインとは
クリエーションラインの企業ビジョンは「IT技術によるイノベーションにより顧客と共に社会の進化を実現すること」です。アジャイル開発支援やクラウド環境の構築/運用、AI関連のコンサルティングなど、幅広い分野で豊富な経験を持つITプロフェッショナル企業です。国内外の大手通信事業者やデータセンター事業者など、多くの企業と協力し、実績を上げてきました。
詳細情報や導入事例については、クリエーションラインの公式サイトや公式ブログを訪問してください。
本社所在地: 東京都千代田区神田佐久間町3-6 M's WORKS BLDG 2F、3F
代表者: 代表取締役社長 安田忠弘
事業内容: アジャイル開発支援、クラウド構築・運用、データ分析基盤構築、AI/LLMコンサルティングなど
詳細は公式サイトにてご確認ください。
公式SNSも要チェック: