ランスタッドの新たな挑戦
2023年8月21日、総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社が、世界39ヶ国で実施した「エクイティ、ダイバーシティ&インクルージョンレポート2023」を発表しました。このレポートは、企業が多様性と包括性を推進し、誰もがありのままの自分で働ける社会を実現するための取り組みをまとめたもので、特に日本においては、現状の課題を理解し改善するための示唆に富んだ内容となっています。
ED&Iの重要性
近年、職場における公平性は企業の重要な課題として認識されています。ランスタッドの調査によると、35,000人以上の働き手が、帰属意識を持ちたいと考えており、公平な労働環境が求められています。特に現在の人材不足の市場では、公平性は「あると良いもの」ではなく、真に不可欠な要素として捉えられています。この背景を受け、ランスタッドは、すべての労働者が力を発揮できる環境を整えるべく、積極的に取り組みを進めています。
世界の取り組み事例
レポートでは、世界各国におけるED&Iの実際の取り組みが紹介されています。たとえば、ドイツでは高年齢従業員の雇用が進められ、インドでは歴史的に排除されてきたコミュニティへの雇用促進が行われています。米国・カナダでは、前科のある個人を支援するためのプロジェクトが立ち上がり、オーストラリアでは先住民へのキャリア教育が積極的に進められています。これらの活動は、それぞれの国で異なる社会的課題に対処するために設計されています。
日本においても、全国お仕事紹介センターでの障害者雇用の事例や、日本における女性のエンパワーメントを推進するラウンドテーブルの開催など、インクルージョンの先進的な取り組みが進行中です。これらの例は、多様性に富んだ社会を構築する上で参考となるべき事例です。
リーダーからのメッセージ
ランスタッド社のCEO、サンダー・ファン・ト・ノールデンデ氏は、同社の歴史と文化の中に包括性の概念が深く根付いていることを強調しています。2023年のビジョンは「最も公平で専門性を備えた人材サービス会社」とし、あらゆる地域の従業員やクライアントに信頼されるパートナーを目指しています。このような姿勢こそが、企業の成長と社会の改善に繋がることでしょう。
まとめ
ランスタッドが発表した「エクイティ、ダイバーシティ&インクルージョンレポート2023」は、働くことの意義や職場環境のあり方について考えるための貴重なリソースです。特に、日本の現状を踏まえたこれらの取り組みが、多様性と包括性を実現するための新たな一歩となることを期待したいと思います。
このレポートの詳細は、ランスタッドの公式ウェブサイトからダウンロードできます。