新保温テクノロジー
2025-08-20 11:30:58

ゴールドウインが開発した新たな保温テクノロジーとは?

ゴールドウインの革新的な保温テクノロジー



株式会社ゴールドウインは、富山本店の研究開発施設「ゴールドウイン テック・ラボ」で開発した新しい保温性を大きく可変できるテクノロジーを、2025年にフランスのシャモニーで開催される『ウルトラトレイル®ビレッジ』で発表します。この発表は、同社が展開する「Goldwin 500」プロジェクトの一環であり、グローバルなブランド認知度の拡大を目指した取り組みです。

この新技術は、衣服内に空気を取り込み、その量を調整することで保温性を自在に変化させることができます。特許出願中のこの技術は、衣服内部に空気層を重ねる構造を実現し、これまで実現不可能だった幅広い保温性を提供します。たとえば、寒暖差が激しい登山やトレイルランニングにおいて、様々なシーンに応じた保温力を発揮することが可能です。

開発の背景



今回の技術開発のヒントは、住宅に使用される高断熱の“三重窓”から得たものです。この窓は、三枚のガラスの間に空気層を形成することによって高い断熱性を実現しています。同様の手法を衣服に応用することで、空気層を重ねることによる保温性の向上が期待できました。加えて、極限まで空気層を厚くすれば、逆に効果が減少するというデータもあったため、適切な厚みを特定するための入念な研究が行われました。

保温性向上のための研究



テクノロジーの具体的な実現には、約2年間の試作が重ねられました。研究チームは、複数の空気層を幾何学的に配置することで、一定の厚みを保ちながら保温性を最大限に引き出すことに成功しました。これにより、薄手から厚手まで、さまざまな衣服で異なる保温性が得られるようになり、1着で多様な環境に対応できます。

未来の衣服へ



気候変動が進行する中、温度変化に適応できる製品が求められる時代に突入しています。ゴールドウインは、衣服内に羽毛や化繊といった中わた素材を一切使用せず、製造段階での環境負荷を削減することにも貢献しています。

プロトタイプの紹介



今後発売される予定のプロトタイプでは、寒暖差のある長距離トレイルランニングに適した装備が求められます。新技術を活用したこのprototypeでは、前面となる部分には積層3層構造が採用されており、後面や袖上部には積層2層構造を備えています。動きやすさを重視した部位では1枚仕様を採用することで、外的要因や着用者の体温に応じた保温性調整を実現しています。

結論



この新たな保温テクノロジーの開発が実現すれば、アウトドアアクティビティの装備品に革命をもたらすでしょう。ゴールドウインの取り組みは、ただの製品開発を超え、環境への配慮と持続可能な未来に向けたビジョンを含んでいます。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
株式会社ゴールドウイン
住所
東京都港区北青山3-5-6青朋ビル(3階・広報室)
電話番号
03-6777-9378

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。