新たな挑戦、ライフサイエンススタートアップの創出
ReGACY Innovation Group株式会社が、東京科学大学と協力し、ライフサイエンス分野に特化した大学発のスタートアップ創出支援を開始します。このプロジェクトは、東京都主催の「TOKYO SUTEAM」事業に採択されたもので、2024年11月に始動予定です。プロジェクトの主要な目標は、若手研究者による技術シーズを事業化するための支援体制を整え、国内外の大学におけるモデルケースを作ることです。
プロジェクトの概要
これまで、東京科学大学内では研究シーズの調査や研究者へのヒアリングが行われ、GAPファンドプログラムに参加する9名の若手研究者が選ばれました。この取り組みの中で、ReGACYはスタートアップ創出を実現するために3つの主要活動を進める予定です。
1. GAPファンドプログラムの運用
まず、企業が成功するためには資金が必要です。ReGACYはアクセラレータープログラム形式のGAPファンドを構築し、採択された研究者には事業検証用資金として最大500万円を供給します。この資金提供により、大学は自立的に研究シーズを探索・育成できる体制を整えることが期待されます。
2. 特許戦略の策定
次に、事業のリスクを低減するための特許戦略が必要です。ReGACYは、SK弁理士法人と提携し、コア技術やアイデアに関するFTO調査を実施します。この調査によって、特許を通じて事業リスクの有無を確認し、強力な参入障壁を築くための戦略を策定します。
3. 大企業とのアライアンス構築
最後に、GAPファンドプログラム参加者には、国内外のピッチイベントやマッチングイベントへの参加機会が提供されます。直接的なコミュニケーションを通じて、大企業とのアライアンスを結び、共同研究契約の締結を目指します。
ReGACYの役割と意義
ReGACYは、スタートアップを支援するため、資金、特許、企業間の連携という3つの側面から若手研究者を包括的にサポートします。これにより、大学発のライフサイエンススタートアップを持続可能な形で創出するモデルを構築することを目指しています。
まとめ
ReGACYと東京科学大学の取り組みは、ライフサイエンス分野におけるスタートアップ創出の新たな潮流を生み出す可能性を秘めています。若手研究者の抱える課題を解決し、事業化の道筋をつけることで、イノベーションを加速させることが期待できるでしょう。今後の進展が非常に楽しみです。