全国の幼稚園や保育園で話題を呼んでいる絵本『おもいでいろの ねこ』が、いよいよ市販化されます。株式会社Gakkenが2025年11月20日に発売するこの作品は、心温まるストーリーと美しいイラストで、多くの人々に感動を与えることでしょう。
この絵本は、もともと月刊保育絵本「がっけんおはなしえほんにじ」の2024年12月号に掲載された『しろねこの ミルク』がベースになっています。保育園や幼稚園の子どもたち、そして先生方の心をつかみ、「感動した!ぜひ多くの人に読んでほしい!」という声が多く寄せられたため、単行本化が実現しました。絵本の作者であるPEIACOさんは、創作力と画力に定評があり、約2年半をかけて丁寧に作られた作品です。
物語の主人公は、しろねこのぬいぐるみ「ミルク」。彼は大好きな「ぼうや」と毎日を楽しく過ごしていますが、ある日新しくやってきたしろくまのぬいぐるみに心を乱されてしまいます。「自分も真っ白なのに」と思い、ミルクは自己憐憫に満ちた気持ちになります。
それから、彼は夜の静けさの中で、一人でお風呂に入ったり体に白い粉をふりかけたりして、再び真っ白な姿に戻ろうとします。しかし、何をしても思うようにはいきません。焦尾死し、自信を失いながらも、出会った人物たちに助けを求めていますが、うまくいかず、彼の心は次第に不安に満ちていきます。
最後には、自分がかつていたおもちゃ屋さんへ行き、おじいさんに助けを求めます。おじいさんはミルクの心に寄り添い、彼に思い出と汚れの関係について教えてくれます。汚れは、ぼうやとの大切な思い出の色であり、「あなたは大切にされている」証であると伝えます。このメッセージは、すべての人に伝えたいものです。
ミルクは、自分が白くないことを悩むのではなく、ぼうやに愛されていることを実感し、安心になり、愛を再確認します。この優しく心に響くストーリーは、今の時代、皆が求めている一言を届けてくれます。「そのままでいい、あなたの存在が大切だから」と。
この絵本は、クリスマスの贈り物や大切な人へのプレゼントにぴったりです。お子さんと一緒に読んで、お気に入りのぬいぐるみの存在を思い出してみてはいかがでしょうか。
また、作者のPEIACOさんは、制作にあたる思いを次のように語っています。「大切なものは共に過ごす時間が重なっていくことで、何物にも代えられないかけがえのない存在になります。この絵本が子供たちにとって、特別な存在となりますように。」
今後発売される『おもいでいろの ねこ』にぜひご注目ください。心に残る一冊になること間違いなしです。