コスモスイニシアとUPBOND、革新的旅行体験を共同で開発へ

イノベーションの架け橋になるコスモスイニシアとUPBONDの提携

最近、大和ハウスグループのコスモスイニシアが、Web3領域において新しい旅行体験を提供するスタートアップ、UPBONDと資本業務提携を結びました。これは、訪日外国人の旅行体験をよりシームレスに、そして安心して楽しんでもらうための重要なステップと言えます。

提携背景と目的

この提携の核心には、UPBOND社が開発した「Login3.0」というログイン基盤があります。このシステムは、ユーザーが自身のデータを直接管理し、どの情報が共有されているかをコントロールできるという特徴を持っています。これにより、外部サービスと連携する際の安全性が確保され、ユーザーは安心してサービスを利用できるのです。しかし、単にこの技術を導入するだけではなく、実際に訪日外国人においてどれほどの効果をもたらすかを実証することも大切です。

コスモスイニシアは2023年から、UPBOND社との協力のもとで「Login3.0」を活用したサービスプラットフォームを検討し始めました。2024年には、同社傘下のコスモスホテルマネジメントが運営するアパートメントホテル「MIMARU」2館において、事前登録および手荷物配送サービスの実証実験を行いました。この実験では、手荷物配送サービスの利用が他の施設と比較して1.8倍にも増加したことが確認され、Web3技術のポテンシャルを実証しました。

共同で進む旅行体験プラットフォームの展開

提携により、コスモスイニシアとUPBOND社は、実証実験での結果を踏まえ、旅行体験プラットフォームの開発に着手します。その内容には、「Login3.0」を用いた事前チェックイン機能や、訪日外国人家族の利便性を高める「KURO-GO」というサービスが含まれています。また、旅行者一人ひとりに特化したレコメンデーションや、交通手段、レジャー、飲食店の予約までをカバーする計画も進行中です。

この新しいサービスは、訪日旅行者にとっての利便性を大きく向上させ、日本での滞在をより豊かなものにしてくれるでしょう。

代表者のコメント

UPBOND株式会社の代表取締役水岡氏は、「この提携を通じて新たな旅行体験を創出できることを嬉しく思っています。MIMARUでのスタッフによる高品質なサービスが、今後のサービス開発の重要な指標になるでしょう。」と述べています。

さらに、コスモスイニシアの社長髙智氏は、「この提携によって、訪日客との接点を革新し、日本の旅行体験に新しい価値を提供することを目指しています。」と意気込みを語りました。

未来に向けた展望

この提携を通じて、コスモスイニシアとUPBOND社は、訪日外国が抱える様々なニーズに応える旅行体験プラットフォームの実現に向けて、一歩ずつ確実に進んでいます。旅行体験のデジタル化と個人情報保護の両立を目指すこの取り組みは、今後の観光業界において重要なモデルケースとなることでしょう。私たちも、彼らの進展から目が離せません。

訪日外国人向けの新しいスタイルの旅行体験が、どのように発展していくのか、期待が高まります。