国際興業が採用活動のための特別なラッピングバスを運行
東京都中央区に本社を置く国際興業株式会社は、地域公共交通の重要な担い手としてバス運転士の採用強化を目指し、特別にデザインされたラッピングバスの運行を開始しました。このバスは、東京都の城北部や埼玉県南部を中心に走行し、地域の特色を生かしたデザインで、多くの人々に“バス運転士”という職業への興味を促します。
ラッピングバス制作の背景
日本全体が直面する少子高齢化や労働力人口の減少は、特に公共交通機関を支えるバス運転士の確保に影響を及ぼしています。国際興業では、年間通じて新卒採用や中途採用を積極的に行っており、これらの取り組みを地域の方々やバスの利用者に知ってもらうために、ラッピングバスを制作しました。この取り組みを通じて、バス運転士の仕事の魅力を広めることを目指しています。
デザインのポイント
本ラッピングバスのデザインは、「乗合バス運転士」という仕事が地域に深く根付いていることを強調しています。沿線に存在するランドマークや地域の代表的な木々、花々を取り入れることで、地域の人々に親しまれる存在となることを意図しています。これにより、求職中の方々はもちろん、地域住民にも愛されるバスとなることを希望しています。
ラッピングバスの運行概要
このラッピングバスは、2025年3月24日から運行を開始し、当面の間続けられる予定です。運行開始はラッピング工事が完了した車両から行われます。対象となる車両は、当社が保有する大型路線バス10台で、各営業所の代表的な車両が選ばれています。具体的には、池袋、練馬、志村、赤羽、戸田、川口、鳩ケ谷、さいたま東、西浦和、飯能の各営業所に所属する車両のうち、各1台が運行されます。
運行する系統は当社の全路線にわたりますが、中・小型路線バスの路線や空港連絡バス、高速バスの一部は対象外となるため、注意が必要です。運行ダイヤの詳細や具体的な運行区間についての情報は公開されていませんので、問い合わせには応じられないとのことです。
デザイン例の紹介
池袋営業所に所属するラッピングバスの一例には、『ソメイヨシノ』が取り入れられています。豊島区の代表的な花であるソメイヨシノのイラストがデザインされ、春の訪れと共に華やかな印象を与えます。また、池袋駅西口に位置する『グローバルリングシアター』や『東京芸術劇場』もデザインに盛り込まれ、地域のランドマークとしての役割を果たしています。これにより、地域の誇りを感じながら、バス運転士としてのキャリアを考えるきっかけを提供しています。
国際興業のこの新たな取り組みが、地域に根付いた公共交通の発展に寄与し、多くの方々がバス運転士としての未来を描けるようになることを期待しています。