新QRコードで経理が楽に
2019-05-27 11:01:16

フィンテックガーデンが発表した新しいQRコード「レシートQR」がもたらす経理効率化の未来

フィンテックガーデンが目指す経理業務の効率化



フィンテックガーデンが新たに発表した「レシートQR」は、消費税率の改正に伴う経理の作業負担を大幅に軽減することが期待されています。この便利なQRコードは、取引内容をレシートに埋め込むことで、手作業でのデータ入力を最小限に抑えることを目指しています。

消費税率改正による新たな課題



日本では2023年10月から消費税が8%から10%に引き上げられ、同時に適格請求書等保存方式が導入されることになります。この改正により、新しいレシートには「総額」「消費税10%の対象金額」や「軽減税率消費税8%の対象金額」など、合計6つの情報を記載する必要があります。このため、これまで単純だった経理作業が急増し、データ入力作業の負担が6倍になるという懸念が生じています。

「レシートQR」とは何か



フィンテックガーデンが開発した「レシートQR」は、この課題を解決するために考案されたものです。具体的には、レシートにQRコードを印刷し、スマートフォンの専用アプリでそれをスキャンすることで、必要な情報を一括してデジタル化します。これにより、経理担当者は毎回手動でデータを入力する必要がなくなり、時間と労力を大幅に削減できるわけです。

その仕組みとしては、まずスマートフォンでレシートQRを撮影し、その後、OCR(光学式文字認識)技術を用いてデータを読み取ります。この流れで、レシートから取得した情報をスムーズに会計システムに取り込むことが可能です。

適用範囲の拡大



「レシートQR」の魅力は、レシートや領収書だけでなく、他の書類にも展開できる可能性がある点です。例えば、銀行の通帳の明細をQRコードとして印刷することで、経理や小規模企業が通帳の情報を簡単にデータ化できる未来も考えられます。これにより、デジタル技術が苦手な企業でも、読み取りが容易になり、経理効率の向上が期待できます。

フィンテックガーデンのこれから



フィンテックガーデンは、国内のフィンテックデータを共通化し、様々な企業と連携して、エコシステムを形成していくことを目指します。これにより、ただの数値データではなく、実用的な情報を広く共有することが可能になります。また、ビッグデータやAIの活用を進め、新たな決済手段の導入など、フィンテック業界全体の発展に貢献していく方針です。

「レシートQR」の導入価格は1社あたり30万円ですが、税理士やフィンテックガーデンの会員には無償で提供され、初年度には1万7千社の導入を目指しています。このような新しいツールを活用することで、日本のフィンテック業界はさらなる進展を遂げていくことが期待されます。

結論



フィンテックガーデンの「レシートQR」は、経理の効率化のみならず、今後のデジタル化社会における重要なステップとなるでしょう。特に中小企業や業務が多忙な飲食業・小売業にとっては、作業効率を飛躍的に向上させる手段となりうるのです。この新しいQRコードの導入が、経理業務の未来を変える一歩となることを期待したいと思います。

会社情報

会社名
一般社団法人フィンテックガーデン
住所
東京都中央区日本橋富沢町12-8Biz-ark日本橋6F
電話番号
03-6260-9525

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