「2025年 上司に関する意識調査」が示す性別イメージの実態
パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関、『Job総研』が発表した「2025年 上司に関する意識調査」は、職場における性別による上司のイメージとそれに対する意識を明らかにしました。調査対象者には、全国の385人の社会人男女が含まれ、
上司の性別によって組織がどのように変わるかという観点から様々なデータが集められました。
1. 上司に対する性別イメージ
調査の結果、全体の69.6%が「上司」と聞いてまず思い浮かぶ性別は「男性」と回答しました。男女別で見ると、男性は76.3%、女性は55.5%が男性を想起しています。一方で、「性別を気にしない」とする意見は、女性において38.1%を示し、男女によって上司に対するアプローチが異なることが浮き彫りになりました。
2. 上司の性別を意識するか
次に、普段上司の性別を意識するかという質問には、41.8%が「意識する」と回答。特に女性の意識が高く、43.7%が上司の性別を感じると答えました。このデータは、上司の性別が部下の仕事やコミュニケーションにどのように影響するかを示唆しています。
3. 上司の性別による組織の変化
「上司の性別によって組織は変わる」と思う割合は、71.9%に達しました。この意見は特に女性から支持され、74.5%が「変わる」と感じています。職場文化やコミュニケーションスタイルが上司によって変わることを示す興味深い結果です。具体的には、「コミュニケーションの丁寧さ」や「感情の出し方」などが、上司の影響を感じやすい項目です。
4. 男女別の意見
調査に寄せられた自由記述のコメントも興味深い内容が多く、男性は「男性上司がフィードバックや指示が具体的で仕事を進める能力が高い」との意見があり、対照的に女性上司については「感情的な人が多い」との意見もありました。一方で女性からは「女性の上司は怖い」という声や、「男性上司の方が働きやすい」との意見も見受けられました。これらのコメントは、実際に職場で働くうえでの上司の性別が持つ影響を表しています。
5. 調査結果のまとめ
この意識調査は、社会での性別の役割に対する偏見や期待が依然として存在していることを強調しています。男女間の違いや意識の差が、上司の性別という視点で表れ、それが職場環境や人間関係に影響を及ぼしている様子がうかがえます。女性のリーダーシップが進む現代においても、依然として多くの人が「男性上司」のイメージを持っていることが課題となっています。
6. 社会への影響
さらに、2025年に日本初の女性総理大臣が誕生したことが、はたらく人々の意識にも少なからず影響を与えていると考えられます。多様性を重視する社会の流れの中で、性別にとらわれないリーダー像が求められています。今後もこのような調査が行われ、多様な意見や声を社会に発信していくことが重要です。
Job総研は、今後も「はたらく」をテーマにした様々な調査を実施し、社会の変化をリアルに反映した情報を提供していく予定です。