NYタイムズベストセラー『In Love』が日本に登場！

NYタイムズベストセラー『In Love』が日本に到着！

2025年6月18日に、株式会社大和書房から「In Love認知症で安楽死を望む夫とスイスで最後の五日間」が発売されることが発表されました。この作品は、アメリカの著者エイミー・ブルームによる記念碑的なメモワールで、すでにNYタイムズベストセラーに選ばれ、ラスボーンズ・フォリオ賞の最終選考にも進出しています。愛とは何か、そして死をどう迎えるのかを考えさせられる一冊です。

物語の背景

この著作では、著者が最愛の夫ブライアンとの深い愛情の日々を振り返りながら、彼がアルツハイマー型認知症を患った後の心の葛藤を描いています。エイミーとブライアンは、長い間別々のパートナーと生活していましたが、運命的な出会いを果たし、結婚に至ります。しかし、12年後に訪れた悲劇は、彼女の人生に想像を超える試練をもたらしました。

愛と喪失のメモワール

「どうにかして自分の死を自分で選びたい」と告げる夫の希望を実現するために、エイミーはさまざまな方法を模索します。愛する人の生と死を見つめる彼女の姿勢は、決して強靭なものではなく、ただシンプルに愛したからこそのものでした。西加奈子氏は、この作品を推薦し、「愛する人の生と死から目を逸らさなかった」と言うエイミーの取り組みを称賛しています。

この本は、エイミーが人生の終焉をどのように受け入れ、愛をもって人を見送るか、その過程を深く掘り下げています。著作は二部構成で、第一部では認知症が明らかになる経緯や夫との思い出、第二部では死に向けた旅路が描かれています。

著者情報

エイミー・ブルームは、米国ニューヨーク出身の小説家であり、心理療法士でもあります。彼女は多くの短編作品や、映画、ドラマの脚本を手がけ、「ニューヨーカー」や「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に寄稿しています。一方、訳者の神崎朗子氏は翻訳家として多数の著作を手掛けており、その文体は多くの読者に愛されています。