三菱食品、2025年度に向けた3年連続のベースアップを発表
三菱食品株式会社は、2025年4月に実施される新たな賃金引き上げ計画を発表しました。これにより、従業員の月給は15,000円増加し、特に新入社員の初任給は265,000円になります。この変更は2023年から続く3年連続の実施となり、業界内でも注目されています。
実施の背景
日本国内では人口減少が進行しており、いわゆる市場規模が縮小している現状が企業活動に大きな影響を与えています。このような厳しい経済環境の中で、三菱食品は人的資本への積極的な投資を行い、社員のさらなる成長を期待することで、賃上げを実施することを決定しました。
同社はこれまでにも社内での多様な経験を重視し、その結果としての労働環境を整備することで、社員が持つ力を最大限に発揮できるよう努めています。その一環として、別居手当の増額も行われます。単身赴任者に対しては最大で18,000円が支給され、負担軽減のほか、様々な経験による成長を促す狙いがあります。
ベースアップの概要
2025年4月から行われるベースアップの詳細は以下の通りです:
- - ベースアップ金額: 15,000円
- - 新入社員の初任給: 月額265,000円になる
このベースアップは、過去3年間における社員の賃上げの流れを受けて行われます。以下に、最近の賃上げ施策の概要を示します。
過去3年間のベースアップ実施内容
- - 2023年4月: 平均昇給率7.0%、制度上の昇給および報酬体系の見直し、ベースアップ5,000円、一時金最大10万円
- - 2024年4月: 平均昇給率8.6%、ベースアップ15,000円~20,000円、一時金最大15万円
- - 2025年4月予定: 平均昇給率5.9%、ベースアップ15,000円、別居手当増額
このように、三菱食品は社員に対する投資を継続し、賃金水準の向上に取り組む姿勢を見せています。今後も基盤事業の維持・強化に注力し、新規事業の発展も視野に入れながら、持続的な成長を目指す方針です。
終わりに
三菱食品の取り組みは、単に賃金の上昇だけでなく、労働環境の改善と社員の成長を重視しています。これからの企業活動において、どのような進展が見られるのか、着目したいところです。