加茂水族館の挑戦
2018-07-09 08:00:11
世界に通じる和食の職人を育てる加茂水族館の挑戦が始まる
世界に通じる和食の職人を育てる加茂水族館の挑戦
加茂水族館は、庄内エリアの独特な食文化を活かし、和食調理人の国際的な育成に新たな一歩を踏み出しました。庄内地方は、UNESCO食文化創造都市として知られ、世界中から調理人や食文化について学ぶ学生が集まり、注目を集めています。
この水族館では、地域特有の海の生態系を学ぶことができるだけでなく、実際にその生態系からインスパイアを受けた料理を楽しむこともできます。併設されたレストラン「沖海月」では、地元で獲れた食材を活用し、本格的な和食を提供。特に、ふぐ料理などは高級料理に必要な資格を持つ調理師によるもので、新鮮な海の幸を使用したメニューが評判です。
料理長の須田剛史氏(42)は、全国技能グランプリで日本料理部門のチャンピオンとなり、山形県全体の調理人育成に力を注いでいます。加茂水族館が食文化の拠点として評価される中、須田氏は食事を通じて学ぶという新しい形を提案しています。
加茂水族館は、イタリアを拠点とするGEN(Genuine Education Network)社と連携し、世界各国から集まった学生に和食文化の教育も行っています。和食が国際的に注目を浴びる中、地域を代表する2名の和食調理人が今年の7月にイギリスとイタリアに派遣され、現地での技術を披露することになりました。
この派遣プログラムは、鶴岡市が設立した調理人の海外研修制度を活用しており、地域の食材に基づいた本物の和食を現地のレストランで再現する機会となります。また、他の著名な和食料理長とも協働し、国際的なイベントや講義などを通じて和食の精神や技術を広めていく予定です。
具体的なスケジュールは、7月14日にイギリスのSozai Schoolでの講義や、7月15日に開催される日本文化の博覧会「Hyper Japan」でのデモンストレーション等が含まれています。これらのイベントを通じて、現地の人々に和食の魅力を伝える貴重な機会となることでしょう。
イタリアでは、地元の食材を使用した晩餐会も予定されており、食文化の交流が進む中で両国の理解が深まることが期待されています。日本の調理人たちが新たな舞台で技を磨くことにより、国際的な食文化拡充の動きが加速するでしょう。
さらに、帰国後の8月には、今回の研修の成果を発表するイベントも開催され、今回の成功を基に今後の施策が推進されていくと考えられます。このように、加茂水族館の取り組みは、地域の食文化を促進するだけでなく、日本の和食の国際的な地位向上にも大きく貢献することでしょう。
加茂水族館では、鶴岡市の文化の代表として、世界中に和食の魅力を発信し続ける意気込みを示しています。地域の調理人が国際的な舞台でその技術を披露する姿が見られる日も、そう遠くないでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社 GEN Japan
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前4-26-28 2F
- 電話番号
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