アルテリアの光ファイバー、オプテージ曽根崎データセンターへ
アルテリア・ネットワークス株式会社は、株式会社オプテージが2026年1月に開設する予定の「オプテージ曽根崎データセンター(以下:OC1)」への光ファイバーケーブルの入線を正式に決定しました。この決定により、データセンターの接続性と通信の信頼性が一層強化されることが期待されています。
関西圏のコネクティビティ向上
OC1は関西圏の重要なパブリッククラウドアクセスポイントが集中する心斎橋や堂島エリアから約3キロメートルの距離に位置しています。この地理的なメリットにより、アルテリアの光ファイバーの導入は、各種クラウドサービスや通信サービス、IX(インターネットエクスチェンジ)へのアクセスの効率向上に寄与することでしょう。
さらに、アルテリアは、異なる経路の光ファイバーを用いた冗長構成にも対応可能なので、通信の信頼性や可用性を大きく向上させることができます。これにより、ユーザーは多様な接続方法から自身に最適な選択をすることが可能になり、さらに大容量通信を必要とする顧客には、最大400Gbpsの専用線サービス「ダイナイーサ」を低遅延かつ高品質で提供できる体制が整います。
高度な技術とノウハウで支える通信
アルテリアは、広帯域通信に適した伝送機器を導入し、光ファイバーの設計や敷設に関する豊富なノウハウを保有しています。このような技術力が、自社の最大400Gbpsの広帯域専用線サービスをことさらに支えています。
また、独自のバックボーン回線を保有しており、全国主要都市間を直結する光ファイバールートを構築しています。この特性により、パケットロスや伝送遅延を大幅に低減し、安定した高品質で低遅延な通信環境を実現しています。
関西圏のデータセンター分散化
最近では、首都圏の電力供給に対する逼迫や災害リスク軽減の必要性から、関西圏におけるデータセンターの分散化が加速しています。特に大阪府は、交通アクセスの良さや既存のITインフラが整っているため、多くのIT企業やクラウドプロバイダーから注目されています。このような地域的な背景も、今後の市場拡大を後押しする要因となるでしょう。
アルテリアは、関西圏での高品質なネットワーク需要に応えつつ、データセンターインフラの発展を積極的に支援していく方針です。
提供開始と今後の展望
この光ファイバーの提供は、2026年1月以降を予定しています。オプテージの代表取締役である河田靖弘氏も、この入線決定に対し「心から嬉しく思います」とコメントしており、OC1が接続性に優れたデータセンターになることを確信しています。両社の協力を通じて、高品質で信頼性のあるネットワークサービスを提供し、クライアントのビジネス成長を支えていく考えです。
専用線サービス「ダイナイーサ」
アルテリアが提供する「ダイナイーサ」は、1Gbpsから400Gbpsの帯域で、メトロエリアから中・長距離まで広範にカバーします。このサービスは、堅牢なセキュリティや柔軟性も兼ね備えており、顧客の多様なニーズに応じた最適な通信ソリューションを実現しています。さらに、万一の障害時には迅速に通知が行われ、冗長経路への切り替えがスムーズに行われるため、ビジネスの継続性が保証されます。
アルテリア・ネットワークスの理念
アルテリア・ネットワークスは、1997年の設立以来、自社の光ファイバーを使ったバックボーンとアクセスラインを活かし、オーダーメイドのネットワーク環境を提供してきました。「つながる地球に、新しい鼓動を」をテーマに、持続可能な社会の実現に向けて、価値を創出し続けています。また、これからも新たな通信インフラの提供を通じて、より持続可能で信頼性の高いネットワークを提供し続けていくでしょう。