福岡市とLINEが共働で実施するオンライン避難訓練
福岡市とLINEヤフーコミュニケーションズが、コミュニケーションアプリ「LINE」を利用したオンライン避難訓練「とつぜんはじまる避難訓練」を実施します。この取り組みは、市民防災の日に合わせて行われるもので、誰でも簡単に参加できる形式です。2020年に開催された訓練に続くもので、14,000人以上の参加者が登録した前回の好評を受けて再実施が決定しました。
オンライン訓練の特徴とは?
1. 手軽に参加可能な訓練
本訓練は福岡市のLINE公式アカウントから行われ、日常的に使っているアプリ内で完了します。参加者は訓練に大体3分しかかからず、普段のメッセージのように気軽に防災対策に取り組むことができるのが特徴です。今年は、避難行動がイラストによって分かりやすく表示される新しい形式にリニューアルされています。
2. 突然の事態に備えた訓練
参加登録をした人には、訓練期間中に一斉に訓練開始の通知が届きますが、通知が来るタイミングは事前に知らせません。これにより、実際に災害が起きた際に備えた行動を身につけることができます。また、位置情報を通じて近くの避難所を検索し、それを友だちと共有することも体験できます。これらの機能は、災害発生時にも利用できるため、実践的な訓練となります。
3. 災害時の信頼性
福岡市LINE公式アカウントでは、通常の生活に便利な機能に加え、災害情報を受け取る機能や、災害時の避難行動をサポートする「災害時モード」が実装されています。これは、普段使用しているLINEを通じて取得できるため、災害時にも迅速に情報を確認し、家族や友人と簡単に連絡を取ることができる安心感を提供します。このような背景から、参加者の93.8%が前回防災意識が高まったと回答しています。
訓練の背景
今年は、福岡県西方沖地震から20年の節目に当たります。この地震は、地域に大きな影響を与えましたが、未だに多くの福岡市民が防災対策に取り組めていない現実があります。実施された調査によれば、61%の人が防災対策ができていないと感じ、その理由として「やる気が起きない」「具体的な方法が分からない」といった声が多く寄せられました。これに対処するため、日常的に使用するLINEを通じて、もっと気軽に防災意識を育ててもらうことを目的としたのが、今回のオンライン避難訓練です。
「WiTH BOUSAI」フェアと連動したイベント
2025年3月20日(木・祝)から、六本松421で「WiTH BOUSAI」フェアも開催されます。ここでは、防災関連商品を特集し、関連イベントとあわせて防災の重要性を広める機会になります。特に、フェア参加者に向けては、抽選で防災備蓄品のプレゼントや福岡市科学館の特別入場引換券が用意されているため、楽しみながら防災について考える良い機会となるでしょう。
今回のオンライン避難訓練と関連イベントを通じて、福岡市民が防災について真剣に考え、自らの安全を守る意識を高めてもらえることを願っています。参加登録や各種情報は、公式サイトで簡単に行えますので、ぜひ活用してください。
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