銀座の資生堂ビルに新たな美を表現
資生堂の本社である「資生堂銀座ビル」では、現在、特別なウインドウアートが公開されています。このアートは「SHISEIDO KARAKUSA線が奏でるリズム」というタイトルで、2025年2月末まで楽しむことができます。ウインドウアートは、正面の大きなガラスファサードと、ビルの1階エントランススペースから構成され、季節やテーマに応じて展示が変わります。この取り組みは、銀座の街並みに新たな彩りを加え、多くの人々の目を引きつけています。
唐草文様の魅力
2024年のテーマは「唐草」。このモチーフは資生堂の美意識を象徴するもので、これまで数千年にわたり各文化の影響を受けて発展してきました。特に資生堂が初代社長の福原信三によって選ばれた背景があります。福原氏は唐草のリズミカルな線に生命力を見出し、それを基に企業の美意識を表すようにしました。また、唐草は各代のクリエイターによってさまざまな形で表現され、化粧品のパッケージデザインや広告にも多く用いられています。
ウインドウアートの構成
ウインドウディスプレイ
このウインドウアートでは、唐草が持つ生命美をクリエイターの個性を交えて多様に描写しています。形を変え続けるリボンの動きは、見る者に唐草が持つ豊かさを感じさせるものです。
ヘリテージゾーン
このゾーンでは、唐草を取り入れたパッケージデザインを見ることができます。過去の栄光と現在の美意識が融合した展示が観覧者を魅了します。
プレイゾーン
さらに、唐草のつながりを体感できるパズル型の展示もあります。来場者は自ら手を使って唐草を繋げることで、資生堂の美意識を身をもって感じることができます。
歴史と未来
エントランスは、もともとビルの床に施された唐草文様からインスパイアを受け、立体的にデザインされ、生命美を表現しています。唐草の台の上には、資生堂の歴史を感じさせるアイテムや、パズル展示も並ぶため、訪問者はその深い美意識を体感できるでしょう。
2023年11月からは、ヘリテージゾーンの展示も刷新される予定です。資生堂スタイルを確立したデザイナーの作品が触覚で感じられる展示が追加され、より多様な美の体験が提供されます。
資生堂のウインドウディスプレイの歴史
資生堂のウインドウディスプレイは、1914年に始まりました。パリの文化や芸術に影響を受けた初代社長、福原信三がその基礎を築いたのです。1916年には新設された銀座通りに面したビルにガラスのウインドウを設置し、独自のスタイルで美を宣伝しました。以来、資生堂のウインドウディスプレイは、銀座の風景として人々に親しまれる存在となりました。
展示の詳細
- - 主催: 株式会社資生堂
- - 制作: 資生堂クリエイティブ株式会社
- - 会場: 東京都中央区銀座7-5-5 資生堂銀座ビル1階
- - 入場: 無料
- - 展示期間: 2025年2月頃まで
- - 閲覧時間: 平日 10:00~18:00(土日祝休み)
この特別なウインドウアート展をぜひ訪れて、資生堂が提供する美の世界を体験してみてください。