がん患者支援アプリの研究
2025-07-28 11:22:28

がん患者支援アプリ「ハカルテ」の研究成果が学会で発表される

がん患者支援アプリ「ハカルテ」の研究成果発表



2025年7月、東京国際フォーラムにて開催された「ASGO 2025(第67回日本婦人科腫瘍学会学術講演会)」で、株式会社DUMSCOが京都大学と共同開発したがん患者サポートアプリ「ハカルテ」が、大きな注目を集めました。このアプリは、がん患者の症状記録やQOL(生活の質)の向上を目指し、多くのデータを収集できる機能を備えています。今回の学会では、アプリを活用した研究の成果が発表され、がん治療におけるアプリの重要性が改めて認識されました。

研究の概要


DUMSCOの「ハカルテリサーチ」と「ハカルテ」は、京都大学の医学研究科においてがん患者の症状負担や生活の質に焦点を当てた研究に利用されています。特に、研究は全身療法を受けているがん患者の症状に関連した要因を明らかにすることを目的に実施されました。

1. 研究成果の一端


京都大学の東山希実先生は、全身療法中のがん患者が体験する症状負担についての研究を発表しました。この研究では、がん患者から得られた30,223件の症状記録が分析され、患者の性別による症状の違いや、特定の治療薬の影響を示す重要な結果が得られました。特に、女性患者と殺細胞薬の使用は、症状の負担を増加させる要因として特定されました。

2. QOLの予測


もう一つの発表は、梅宮槙樹先生によるもので、スマートフォンのカメラを活用した超短時間心拍変動(HRV)解析を通じてがん患者のQOLを予測するという試みが示されました。この手法は、高感度なロジスティック回帰モデルを用い、患者の生活の質の低下を可視化しました。重要なのは、HRVが医療従事者が認識する前の段階でQOLの低下を示すことができるため、早期の介入を可能にするという点です。

がん患者支援アプリ「ハカルテ」とは


DUMSCOの「ハカルテ」は、これらの研究結果を基に急速に進化し、患者自身が日々の体調を簡単に記録・管理できるプラットフォームを提供しています。このアプリは、心拍変動を計測し、自律神経の状態を可視化することで、がん患者の生活の質を向上させるサポートを目指しています。

患者目線の開発


「ハカルテ」は、患者の視点を重視して開発されており、記録したデータを医療者と共有することで、より良い治療のための情報提供を行います。また、今後は受診アドバイスや医療相談の機能を拡充していく予定です。これにより、がん患者が主体的に治療を受けることをサポートし、さらなるQOLの向上に貢献することを目指しています。

結論


DUMSCOと京都大学の協力により誕生した「ハカルテ」は、がん治療における新たなアプローチを示す存在です。今回の学会発表は、がん患者支援アプリの可能性を広げる重要な一歩となり、今後の研究や実用化においても大きな期待が寄せられています。がんと闘うすべての患者にとって、より良い未来を切り開く助けとなることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社DUMSCO
住所
東京都港区麻布台1丁目11-10日総第22ビル 9F
電話番号
03-6777-7496

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