ロームとコーセルの協業
2024-10-23 11:30:03

ロームのEcoSiC™がコーセルの新型電源ユニットに採用される

ロームのEcoSiC™がコーセルの新型電源ユニットに採用される



ローム株式会社の革新的なEcoSiC™技術が、コーセル株式会社の最新の3.5kW出力AC-DC電源ユニット「HFA/HCAシリーズ」に導入されました。これにより、業界のさまざまなアプリケーションにおいて高効率化が達成されています。

高効率な電源ユニットの特長


「HFAシリーズ」は強制空冷方式を採用しており、過酷な動作環境でも高い冷却性能を発揮します。一方で、「HCAシリーズ」は伝導放熱方式を使用し、設置環境によって適した冷却方式を選択できるようになっています。いずれのシリーズにもロームのSiC MOSFETおよびSiCショットキーバリアダイオード(SBD)が搭載され、最大94%の高効率を実現しています。これにより、産業用機器に必要な電源の信頼性が向上しています。

対応する広範な電源要求


この電源ユニットは200VAC~480VACのワイド入力範囲をカバーし、さまざまな国の三相電源に対応可能です。MRI装置やCO2レーザー機器など、電力が大量に必要なアプリケーションにとって、柔軟性と安定性を兼ね備えています。これにより、機器の設計共通化が促進され、コスト削減にも寄与します。

技術の背景と期待される効果


パワーデバイス分野においてSiCは、高温、高周波、高電圧環境での優れた性能が魅力となっています。ロームのSiC MOSFETは、従来のパワーデバイスよりも低損失で高効率を実現しており、産業機器の運用コストを削減することができます。

コーセル株式会社新製品開発二部の部長、内田潤氏は、「この新シリーズは、ロームのSiCパワーデバイスを搭載することで、出力効率を高めることに成功しました。この技術革新は、業界全体にとって大きな意味を持つと考えています」と語っています。また、ロームのパワーデバイス事業本部の統括部長、日笠旭紘氏も、「顧客のニーズに応え、製品性能を向上させることで、持続可能な社会の実現を目指します」と述べています。

企業の未来と展望


コーセルは1969年の設立以来、直流安定化電源の開発に取り組んできた企業です。その技術力をもって、より良い電源ソリューションの提供に貢献しています。一方、ロームは半導体・電子部品の分野で数多くの実績を持ち、SiCパワーデバイスのリーディングカンパニーとして業界を牽引しています。

今後も両社は協力し、電源システムの効率化や技術革新を進めていくことで、産業機器や社会全体の持続可能性向上に寄与していくことが期待されます。

参考情報


- コーセル株式会社: 公式サイト
- ローム株式会社: 公式サイト
- EcoSiC™情報: 詳細はこちら


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会社情報

会社名
ローム株式会社
住所
京都府京都市右京区西院溝崎町21
電話番号
075-311-2121

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