東南アジアにおける医療向上を目指す新たな提携がスタート

東南アジアの医療人材紹介事業に新展開

提携の背景

過去数年、東南アジア諸国は急速に人口が増加し、労働力人口も増え続けています。2025年までに、これらの地域の経済成長率は4.9%に達すると予測されていますが、同時に高齢化問題も進行しており、医療ニーズが急速に増加しています。医療機関の拡大や医学部の増設が行われていますが、依然として医療従事者の確保が課題となっています。

このたび、当社は、東南アジア最大の医師向けプラットフォーム「Docquity」と資本業務提携を結ぶことになりました。これにより、医療人材紹介事業の発展と日本国内での医療情報提供を強化することが目指されます。

Docquityとの協力

Docquityは、インドネシアやベトナムを含む東南アジアの多くの国で、約36万名の医師が会員となっている医療向けプラットフォームであり、医薬関連企業との連携も積極的に行っています。この提携により、私たちはDocquityアプリを通じて40万人の会員に対し、医師の求人情報を提供し、新たな医療人材紹介サービスを展開していきます。

当社グループは、Docquityから医療人材紹介部門「Docquity Jobs」を譲り受け、独自に運営を行うことで、より効果的に医師と医療機関をマッチングしていく計画です。これにより、専門的な医療人材の効率的な配置を実現することが期待されます。

医療従事者向けのコンテンツ提供

提携の一環として、当社グループに所属する会員向けにDocquityが提供する教育コンテンツにアクセスできる仕組みも整えます。医薬品や医療機器に関するマーケティング情報を含めたデジタルサービスを展開し、会員の医療知識を深めることで満足度を向上させ、さらなる会員拡大を目指します。

Docquityアプリの機能

Docquityが提供するプラットフォームでは、医師資格を持つユーザーのみがアクセス可能です。医療従事者同士のコミュニケーションを促進するSNS機能や、臨床経験のディスカッションを行う場としての役割も果たしており、会員のアクティブ率は65%を超えています。さらに、医師向けのウェビナーや教育コンテンツも豊富にあり、参加することによって学びを深められます。

期待される効果

この提携により、私たちは東南アジア圏で急速に増加する医療ニーズに対応した効率的な医療人材配置を実現する手助けをしたいと考えています。これにより、医療現場の質の向上も見込まれ、地域全体の医療レベルの底上げとなるでしょう。私たちの目標は、ASEAN地域におけるNo.1の医療DXプラットフォームを構築し、持続可能な医療体制を支えることです。

今後の展開として、さらなる学会との連携や新しいサービス・コンテンツの開発にも力を注ぎ、地域医療のさらなる向上に努めていきます。