YKKの生産革新
2024-12-17 11:43:34

YKKが図研の先進技術を導入し生産効率を革新

YKKが図研の先進技術を導入し生産効率を革新



株式会社図研(以下、図研)は、ファスニング業界の大手であるYKK株式会社(以下、YKK)に対し、電装設計CAD「E3.series」と製品データ管理システム「DS-E3」を導入しました。この取り組みは、YKKの生産設備設計プロセスの革新を目指しています。

YKKは、材料から製造設備、製品までを自社で開発し、一貫した生産体制を誇っています。このような中で、生産設備の設計は製品の品質を保つための重要な要素となっています。しかし、近年の激しいグローバル市場での競争や製品の多様化が進む中で、生産設備開発のニーズは増大し、業務効率化が急務とされています。

従来の生産設備における電装設計プロセスは、図面間の整合性を保つために多くの手作業を要し、これは設計ミスを引き起こす一因となっていました。また、部品の生産終了(EOL)への対応や各国の安全規制、環境規制に基づく部品情報のトレーサビリティ確保も大きな課題でした。これらの課題を解決するために、YKKは図研の技術を導入することを決定しました。

YKKの製造・技術本部の松島英征氏は、この導入の決定にあたり、「図研のアセスメントサービスが決め手となった」と語っています。図研の専門家とともに、自社の業務フローとシステム概要を深く理解し、全体最適を視野に入れた課題解決策を見つけ出したことが、最終的な導入決定につながったとしています。

さらに、松村悟志氏は、E3.seriesとDS-E3の導入がいかに設計から製造までの品質向上に寄与しているかを説明し、将来的には製造プロセスのさらなる効率化を目指す意向を示しました。具体的には、スキルに依存しない製造環境の確立や、グローバルな展開に向けた統一された設計・製造プロセスの実現が期待されています。

導入による主な効果



1. 設計品質の向上
E3.seriesによって、図面間の整合性が確保され、部品表や製造資料の自動生成が可能になります。これにより、手作業や設計ミスのリスクを削減し、設計の精度が向上します。

2. 部品情報管理の効率化
DS-E3により、図面や部品表の一元管理を実現し、部品のトレーサビリティを確保します。さらにEOL部品の特定や、部品選定にかかる工数を大幅に削減することができます。

3. グローバルなプロセス改善
制御箱内部の3Dレイアウト設計やビュワー機能を利用した情報伝達により、設計効率の向上と製造プロセスの円滑化が期待されています。

YKK株式会社の導入事例では、E3.seriesおよびDS-E3の背景や目的、効果などが詳しく紹介されています。興味がある方はぜひ詳細をご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社図研
住所
神奈川県横浜市都筑区荏田東2-25-1本社・中央研究所
電話番号
045-942-1511

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