シェルターが世界へ
2025-07-04 13:31:10

スイスの木造建築企業と契約締結、シェルターが世界へ技術供与

株式会社シェルターとヘリング社の提携



国内の木造建築をリードする株式会社シェルターが、スイスの著名な木造建築企業であるヘリング社と技術供与の契約を結んだ。この契約により、シェルターが持つ先進的な木造建築技術が欧州での普及に寄与することが期待されている。2025年6月10日付で正式に締結されたこの契約は、両社の発展を追求し、木造建築のさらなる進展を図るものである。

契約内容とその意義



この契約では、シェルターが開発した接合金物工法「KES構法」及び木質耐火部材「COOL WOOD」のライセンスを、木造建築において豊富な実績を持つヘリング社に供与することが含まれている。ヘリング社は、これらの技術を活用し、EUを中心とした市場での木造ビルの普及を促進していく予定である。特に、ヘリング社の取締役会長クリストフ・ヘリング氏は、「公共の建築物や大規模・高層建築物におけるCOOL WOOD技術の使用は非常に重要」とコメントしている。

この技術提供は、火災安全性を担保した木造ビルの建設を促進するためのものであり、シェルターは日本が持つ高い耐火基準を国際的なスタンダードにすることを目指している。これにより、安全な木造建築が国際的に展開され、人々と地球環境に優しい持続可能な都市づくりへの一翼を担うことになるだろう。

木造建築の国際的な潮流



近年、環境意識の高まりを受け、海外での木造ビル建設が活発に行われているが、これらの建物では耐火設計が重要な課題となっている。多くの国では日本の建築基準法に似た「燃え代設計」が採用されており、火災時の安全性が懸念されている。シェルターは、世界に誇る日本の耐火技術を普及させるため、過去にスイスのウォルトガルマリーニ社、アメリカのMKA社との間でも技術供与契約を結んでおり、今回が3件目となる。

このように「燃え止まり、自己消火し、倒壊しない」という特性を備えた日本の耐火技術が広がることで、世界中での安全な木造ビル建設への道が開かれることが期待されている。

ヘリング社とシェルターの取り組み



ヘリング社は140年以上の歴史を持つスイスの木造建築企業で、EUでの高断面集成材のリーダーである。彼らは持続可能な資源利用と高機能な建築デザインを追求し、自社の技術を活かした高難度の建物設計を行っている。

一方、シェルターは、接合金物工法「KES構法」や木質耐火部材「COOL WOOD」など、日本発の技術をもとにした木造建築を中心に活動している。また、設計から施工、木造防耐火設計まで幅広いサービスを展開し、木の文化を世界へ発信することを目指している。これからも、地域と国際社会の架け橋となるような取り組みが期待される。

未来の木造都市に向けて



シェルターは、「木造都市の構築」というビジョンのもと、持続可能な都市開発を進めている。この取り組みは、自然環境との調和を図りつつ、住宅や商業施設の開発においても木造を活用することによって、より快適で安全な生活環境の提供を目指している。

日本から始まるこの技術と理念の国際的な波及効果に期待が寄せられ、木造建築が持つ可能性がますます広がっていくことが予想される。よりリアルな木造ビルの成功事例が増えることで、世界中の建設業界がより持続可能な方向へ進むことが期待される。

今後もシェルターとヘリング社のコラボレーションから目が離せない。


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会社情報

会社名
株式会社シェルター
住所
山形市松栄1-5-13
電話番号
023-647-5000

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