ヒューマネージとファインド・シーが提携し新研修を開始、エンゲージメント向上を支援

ヒューマネージとファインド・シーが業務提携

人材サービス事業を行うヒューマネージが、同じく研修・コンサルティングを手がけるファインド・シーとの提携を発表しました。両社は「ジョブ・クラフティング」をテーマにした研修を提供し、企業のエンゲージメント向上を図ります。この研修は、適性検査を通じて自分の傾向を把握し、より深く仕事にのめり込むためのステップとして設計されています。

ジョブ・クラフティングとは

最近注目を集めている「ジョブ・クラフティング」とは、自らの仕事をより魅力的にするための手法です。近年、企業では社員のエンゲージメントを高めることが業績向上の鍵であると広く認識されていますが、単に給与や福利厚生を改善するだけでは限界があるという声も多く聞かれます。ジョブ・クラフティングは、個人が自分の仕事内容の手を加え、自発的に働く意欲を高める手法として注目されています。

ヒューマネージの研究によると、ジョブ・クラフティングとエンゲージメントには強い相関関係があり、積極的にジョブ・クラフティングに取り組むことでエンゲージメントが高まることが示されています。研修の実施により、社員一人ひとりが自身の役割を見直し、より意義のある仕事に変えていくことが期待されています。

新しい研修プログラムの内容

今回開始される研修プログラムでは、まず適性検査『Q1(Quest One)』を通じて受講者が自らの仕事に対する価値観や傾向を理解します。この検査はすでに多くの企業で導入されており、社員のエンゲージメント向上に活用されています。その結果を踏まえ、研修では具体的な「ジョブ・クラフティング」手法を学び、実践できる内容となっています。

ヒューマネージの川上真史教授などの専門家による指導のもと、各参加者が自身のキャリアを手づくりする力を育むことを目指します。提供されるプログラムは、企業のニーズに応じて柔軟にカスタマイズされ、25万円からのプランが用意されています。そして、研修は2025年1月から開始される予定です。

両社のバックグラウンド

ヒューマネージは1988年に設立され、採用管理システムや適性検査のシェアが高く、特に採用と人材に関するソリューションに特化しています。16年連続で市場シェア第1位を維持しており、人材戦略のサポートに注力しています。

一方のファインド・シーは2002年に創業以来、個人のキャリア自律と戦略の両立を目指し、組織の革新をサポートする研修サービスを提供しています。両社が手を組むことで、より実践的かつ効果的な「ジョブ・クラフティング」研修の実現が期待されています。

このように、ヒューマネージとファインド・シーの提携により、企業のエンゲージメント向上に向けた新たな取り組みが始まります。今後の進展に注目です。