日本フレスコボール協会、ブラジル選手権に日本代表を派遣
日本フレスコボール協会(JFBA)は、12月6日から7日にかけてブラジル・リオデジャネイロで行われる『フレスコボールブラジル選手権2025』に日本代表選手団を派遣することを発表しました。これに伴い、日伯連携プログラムとして新たに設けられた「交流枠」にも注目が集まっています。
フレスコボールは、協力を重視したビーチスポーツで、1985年にリオデジャネイロのコパカバーナビーチで誕生しました。今では世界中で親しまれるスポーツとなっており、特にブラジルではその人気は高く、年々競技人口が増加しています。
日本代表として派遣される選手は、2025年度国内ツアーを経て選出された中から、6組が選ばれています。この中で、50歳以上の選手で構成された「マスター」カテゴリーには2組が名を連ねており、日本から初の海外派遣となります。出場する選手は以下の通りです:
- - 男子: 岸田直也&宮脇勇輔ペア(ジャパンオープン優勝、年間1位)
- - 女子: 落合真彩&大和地未沙子ペア(ジャパンオープン優勝、年間1位)
- - ミックス: 岸田直也&落合真彩ペア(ミックス年間2位)
- - ミックス: 大和地亮太&大和地未沙子ペア(ミックス年間3位)
- - 女子マスター: 鈴木夏子&仙道冬子ペア(マスター女子年間1位)
- - ミックスマスター: 後藤亨&後藤章子ペア(マスターミックス年間1位)
また、10月には『JBG®須磨フレスコボールワールドカップ2025』において、リオフレスコボール連盟(FEFERJ)との協力のもと、世界初の国際組織『UAFI』設立に向けた基本合意が成立しました。この動きは、フレスコボールを通じたさらなる国際交流の強化を意図しています。
新設された「交流枠」には、合計12組が派遣されることになり、2025年度日本代表として選ばれたもののブラジル大会への出場が叶わなかった杉村秀樹選手と井上和明選手がエントリーされる予定です。また、長年にわたり日伯交流を支えてきた五十嵐恭雄選手もアンバサダーとして出場する意向を示しています。
(左から)杉村秀樹/井上和明/五十嵐恭雄
ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで競技が生まれてから、80周年となる今年。また、日伯国交130周年という記念すべき年来のクライマックスに、日本選手団が地球の裏側で活躍する様子は、多くのファンからの注目を集めています。日本からも温かい応援をお願いします。
フレスコボールとは?
フレスコボールは、協力し合うスタイルのスピリットを持つ「思いやりのスポーツ」としての側面があり、他の競技と一線を画しています。2人が向かい合い、ラリーを繰り返すことで得点を競うのが特徴で、競技時間は5分。この競技を通じて、コミュニケーション力や協力の大切さが強調されています。
JFBAとしては、フレスコボールの普及と円滑な国際交流を進めるべく、国際的なルールの整備にも取り組んでいます。今後もフレスコボールの国際舞台での活躍が期待されます。特に、この大会に関しては、日本選手団の意思が世界に示される重要な機会です。