ホームスタート・ジャパンの活動と利用状況
2023年度に入り、ホームスタート・ジャパンの利用家庭数がコロナ禍前を超え、過去最高の年間2,000家庭に達する見込みです。コロナの影響で訪問家庭数が激減した中で、依然として家庭訪問が求められる声は多く、私たちの支援活動がますます重要になることが浮き彫りとなっています。
コロナ禍による影響とは
2019年には年間1,907家庭が新規にホームスタートを利用していましたが、2020年に入るとコロナの影響により大幅に減少しました。しかし、私たちは感染防止に努めながらも、家庭を訪問する取り組みを続けてきました。結果として、2023年度には利用家庭数が着実に回復し、さらに増加する見込みです。
利用者のニーズと効果
ホームスタート・ジャパンの調査によると、利用者のニーズは「孤立感の解消」が常にトップであり、全利用家庭の約66%がこの問題を抱えています。次いで「子どもの成長や発達の機会を作る」が59%、「親自身の心の安定」が53%となっています。これらの結果から、親たちは自らの不安や孤立感を抱きつつも、子どもに対する思いを大切にしていることが明らかです。
訪問後の効果を表すニーズ充足度も高く、「孤立感の解消」については、96%の家庭が満足したと回答しています。全体のニーズ充足度は約89%に達し、利用家庭の約9割が悩みを軽減できたことが示されています。
ホームスタートの特徴と歴史
ホームスタートは50年前にイギリスで始まり、現在では22カ国に広がっています。このプログラムは、地域に住む子育て経験者がボランティアとして親たちをサポートする仕組みであり、孤立しがちな親子が安心して子育てできる環境を提供しています。
訪問を受ける親たちは、地域の人々とつながることで安心感を得て、ボランティアも自身の経験を生かすことで喜びを感じています。在宅での訪問には充実した研修があり、ボランティアだからこその支援が実現しています。
実績と広がり
現在、ホームスタートは32都道府県の約120地域で活動を展開しており、これまでに10万回以上の訪問実績があります。すべての家庭が、より良い子育てを行えるための環境を整えるためのサポートを続けています。詳細な調査や活動の様子は、
ホームスタート・ジャパンの公式ウェブサイトでご確認ください。
お問い合わせ情報
利用者や関心を持つ方々からの問い合わせも受け付けていますので、ぜひご連絡ください。
まとめ
ホームスタート・ジャパンは、今後も孤立感の解消や親子の成長支援に力を入れてまいります。私たちの活動を通じて、親たちが安心して子育てできる環境づくりを目指し、地域と共に歩むことの重要性を再認識しています。