AIと心理科学で人材活躍の再現性を実現
東京都渋谷区に本社を置く株式会社ジェネシア・ベンチャーズは、次世代のマネジメントモデル「タレントサクセス」を実装する新興企業、Boost Health株式会社に対して出資を行ったことを発表しました。この出資は、Boost Healthが提供するタレントサクセスサービス「BOOST」のシードラウンドでのもので、出資者にはWPower Fundやインキュベイトファンドも含まれています。
出資の背景
現代の企業環境において、AIの急速な進展に伴って人材の役割が大きく変わりつつあります。業務の多くが自動化される中、社員はこれまで以上に自律的な判断や創造的な問題解決能力が求められています。そのため、企業の競争力は自律的に成果を発揮できる人材をどれだけ再現性高く育成できるかに大きく依存するようになってきました。
これに対して、企業の経営構造や評価制度への投資が進んでいる一方で、既存社員を自律的に成果を出せるようサポートする「人材活躍支援」に関する投資は十分とは言えません。優れた上司の支援は属人的であり、それに依存するアプローチでは再現性も難しいのが現状です。
Boost Healthのアプローチ
Boost Healthはこれらの課題を「介入・支援の質(Q)」「個別最適(P)」「再現性(R)」という三つの要素から整理し、全てを同時に満たす仕組みを「タレントサクセス」と名付けました。この新しい経営領域は、従来の人材育成やエンゲージメントを超え、「人材活躍の再現性」を実現しようとしています。
AIや心理科学といった先進的なアプローチを融合させた同社の取り組みに共感し、資金提供を決定したという流れです。
事業内容の具体像
Boost Healthが展開するタレントサクセスサービス「BOOST」では、認知行動療法(CBT)を用いたAIツールと専門コーチの月次介入を組み合わせています。このAIツールは社員一人ひとりに365日フォローを行い、個別最適と再現性を確保します。一方で、専門コーチはAIだけではアプローチできない認知の深い部分に触れ、介入の質を向上させます。このようなAIと人間の協力によって、企業内での人材活躍の再現性を高めることが見込まれています。
さらに、このアプローチは従来の研修やサーベイにとどまらず、「日々の行動変容」にも踏み込んでいます。
実績と今後の展望
Boost Healthの導入企業におけるデータに基づく効果検証によると、BOOSTの利用を始めた社員は生産性指標が平均して8ポイント改善し、高ストレス層では71%がストレス改善を実感したとのこと。さらに、エンゲージメントも13%向上したことが報告されています。特に株式会社電通では異動後の社員のコンディションスコアが47%向上し、日立製作所では自律型人材育成モデルとしてのテスト導入が行われています。
調達した資金は、AIプロダクトの高度化やデータ基盤の強化、エンタープライズ企業向けの導入支援体制の強化に使用される予定です。今年中に、人的資本投資のROIを数値で見える化する取り組みを進め、企業の価値に人材施策がどのように影響するのかを具体的に可視化することを目指しています。
興味を持つ企業は、ぜひコンタクトを取ってみてください。
採用情報
現在、Boost Healthではプロダクト、エンジニアリング、セールス、カスタマーサクセス、コーチングなどの分野で新たな仲間を募集しています。「人が本来の力を発揮できる組織を増やしたい」というビジョンに共感する方は、ぜひ採用サイトをチェックしてください。
Boost Health採用サイト
このように、Boost HealthはAIと心理科学を駆使した新たな人材活躍支援の形を追求し、企業の未来に貢献していこうとしています。