Sansanが「Bill One」にTKCのPeppolアクセスポイントを導入
Sansan株式会社が提供するインボイス管理サービス「Bill One」に、株式会社TKCの「TKCペポルアクセスポイントAPIサービス」が採用されたことが発表されました。これにより、Bill OneはPeppolネットワークを介してデジタルインボイスの受信が可能となります。
この新機能の導入は、請求書受領サービス市場で3年連続シェアNo.1を誇るBill Oneにとって、さらなる機能強化となるでしょう。Bill Oneは、さまざまな請求書をオンラインで受け取り、クラウド上で統合管理ができるため、企業の経理業務の効率化を図ります。具体的には、支払い申請から承認、さらには経理部門の仕訳作成まで、多様な業務をサポートします。
新機能「デジタルインボイスオプション」の開発
Sansan社は、紙やPDFだけでなく、Peppolネットワークを経由したデジタルインボイスの受信も可能にするため、「デジタルインボイスオプション」を開発しました。この新機能により企業は、従来の請求書受領の枠を越え、よりスムーズな業務運営が実現するのです。
Peppolの役割
Peppolとは、国際的に通用する電子文書の送受信に関する規格であり、異なるシステム間でも同じ文書仕様を使って、デジタルインボイスをやりとりできる仕組みです。近年、社会的なデジタル化が進む中、Peppolを採用するサービスが増加しており、2025年1月には25社が相互接続テストを行う予定です。これによって業務コストを削減できる可能性があり、日本でも導入が進む兆しです。
TKCペポルアクセスポイントAPIサービスの内容
「TKCペポルアクセスポイントAPIサービス」は、請求書管理システムや販売管理システムにおいて、Peppolネットワークを通じてデジタルインボイスを送受信できるよう支援するサービスです。企業はこのAPIを利用して、「デジタルインボイスを送りたい、受け取りたい」といったバックオフィス業務の効率化を図ることができます。
TKCは2023年1月からこのサービスの運用を開始しており、すでにPeppolネットワークへの登録企業数は7,000社を超え、毎月15,000件以上の送受信が行われています。このような豊富な実績が、Bill Oneへの採用の背景の一つとされています。
企業情報
Sansan株式会社
- - 代表者: 寺田 親弘
- - 設立: 2007年6月11日
- - 業務内容: 働き方改革に寄与するDXサービスの企画・開発・販売
- - URL: Sansan公式サイト
株式会社TKC
- - 代表者: 飯塚 真規
- - 設立: 1966年10月
- - 業務内容: 会計事務所や企業向け情報サービスの提供
- - URL: TKC公式サイト
この新たな提携を通じて、SansanとTKCはさらなる業務のデジタル化に向けて力を合わせていくことが期待されます。企業にとっては、このサービスの導入が業務効率を向上させるだけでなく、未来のバックオフィス業務の発展に寄与することでしょう。