札幌ダイビルがゼロカーボン推進ビルに認定
ダイビル株式会社は、札幌市で進めている再開発プロジェクトの一環として、札幌ダイビルが「ゼロカーボン推進ビル」に認定されたことを発表しました。この認定は、脱炭素に向けた取り組みが評価された結果で、札幌市が定める一定の条件を満たすことで得られるものです。
ゼロカーボン推進ビルとは
「ゼロカーボン推進ビル」とは、環境負荷の低減に寄与する建物として、札幌市に認められたビルを指します。本プロジェクトには、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で「ZEB Oriented」という高評価を取得するなど、環境性能においても高い基準をクリアしています。
環境への配慮と災害対策
本プロジェクトでは、気候変動への対応として、CO2フリー電力の導入や、災害時備蓄倉庫の設置など、周到な環境負荷の抑制策やBCP(事業継続計画)対策が講じられています。また、本ビルに従事するテナントには、賃料補助が最大2億円受けられる制度も用意されており、今後のテナント獲得にも寄与することでしょう。
札幌市の再開発の動き
本計画は、2023年5月に閉館したダイビルPIVOTの跡地に新たに建設され、札幌市内では進行中の大規模な再開発の一環です。このエリアは特にビジネスと商業施設が交錯する場所で、地下鉄3線が直結する『大通駅』からも近く、札幌の経済発展には欠かせない立地となります。
「つながり」を創出するコンセプト
このビルの設計は、「つながりを創出し、伝播させていく」ことをテーマにしています。商業施設やオフィス、ホテルが融合し、地域の人々と訪問者の交流が生まれることで、さらなる賑わいを持たらします。デザインにおいても、それぞれ異なる顔を持ちながらも、周囲の再開発と差別化された新たな景観を持つビルとなることでしょう。
建物の詳細
- - 低層階(商業): 駅前通り沿いには、ブランドショップが立ち並ぶメゾネット区画、その下には地元の人々の利用を想定した地下広場とのアクセスがつながるB2階区画があります。これにより、商業施設は多様なニーズに応じたエリアとなります。
- - 中層階(オフィス): フレキシブルなオフィススペースを提供し、様々な企業に適応できる設計が施されています。
- - 高層階(ホテル): 計画されているラグジュアリーブティックホテル「TRUNK(HOTEL)」が開業予定で、北海道初出店となります。
今後の展望
最高の耐震性を備え、安全な機能を持つ商業地域を実現することで、札幌市内の経済活動を活性化させ、地域社会への貢献を果たすことが期待されています。