2024年の「THINK SOUTHの日」に向けた活動が、昨年12月6日に神奈川県大和市で行われました。この記念日は、2019年に環境と平和の大切さを次世代に伝えることを目的に設立されました。参加者は約100名で、彼らは南極冒険のドキュメンタリー映画「Trans-Antarctica Expedition」を観覧しました。
デンマークとアメリカの協力を得て製作されたこの映画では、1989年に実施された初の犬ぞりによる南極大陸横断の冒険が描かれています。この壮大な冒険には、南極の環境に関するメッセージが込められており、観客はその内容に感動しながら視聴しました。
その後のトークイベントには、冒険家の荻田泰永氏、舟津圭三氏、そして急遽参加したノンフィクション作家の角幡唯介氏が登場しました。参加者は、映画の内容やその背後にある国際的な平和や環境問題、さらには冒険を通じてのチャレンジスピリットについて興味深い会話を楽しみました。特に、荻田氏の経験や知見が参加者の視野を広げ、真剣な意見交換が行われました。彼らは、環境問題の深刻化やチャレンジ精神の重要性について話し合いました。
「THINK SOUTH FOR THE NEXT」というプロジェクトは、1989年7月に始まりました。犬ぞりチームが南極点に到達した際、多くのメディアがこの冒険を取り上げ、環境問題を広く報道しました。参加者は約6,040kmを120日間かけて移動し、無事にゴールを果たしましたが、現在では温暖化の影響で当時踏破した地域が消失してしまっています。
この活動を通して、THINK SOUTHの理念が次世代に引き継がれることは参加者全員の共通の願いです。環境の保護と平和の重要性を再認識し、次世代へ伝搬するための再出発が、今後も期待されます。
今後も「THINK SOUTH FOR THE NEXT」は公式ウェブサイト(https://www.think-south.com)を通じて、プロジェクトの進捗や計画を随時更新していく予定です。南極大陸での冒険がもたらした教訓を受け継ぎ、持続可能な未来を目指していく同実行委員会の取り組みに注目が集まっています。