非営利法人向けクラウド版会計システムが登場
株式会社TKC(本社:栃木県宇都宮市)は、7月24日から非営利法人向けのクラウド版会計システムを新たに提供することを発表しました。これには、公益法人、社会福祉法人、学校法人、NPO法人向けの4つのシステムが含まれています。具体的には、(1)FX2公益法人会計クラウド、(2)FX2社会福祉法人会計クラウド、(3)FX2学校法人会計クラウド、(4)FX2NPO法人会計クラウドの4システムが開発されています。
クラウド化の背景と目的
これまで、TKCは非営利法人向けにスタンドアロン型の会計システムを提供していましたが、今後のニーズの多様化に対応し、より効率的な運用を実現するため、クラウド版のシステム開発に着手しました。特に中小企業向けに提供していた「FX2クラウド」との開発資産を共有し、使いやすさや機能性を強化しています。
同時利用可能なシステム設計
新たに開発されたシステムは、事務局長を始め、経理担当者によって同時に利用できる設計となっており、業務効率の向上に貢献します。これは特に、多忙な非営利法人にとって重要なポイントです。
システムの特徴
今回リリースされる4システムには、次のような特徴があります。
1.
非営利法人特有の機能強化:TKCのデータセンターを利用することで、非営利法人に特化した強力な会計データベースを搭載。
2.
共通化された開発資産:FX2クラウドと共通化されたことで、既存の機能がそのまま利用可能。
3.
区分経理の完全対応:各会計基準に則った厳密な区分経理が行えます。
4.
一取引二仕訳:会計伝票入力時に、仕訳と収支仕訳の計上が可能。
5.
過去データの参照:10期前の期首月以降の仕訳が参照可能で、過去のデータ分析も容易に。
さらなるサポート体制
また、TKCは全国に広がる会員ネットワークを活かし、非営利法人の経営支援を行う研究会も設けています。具体的には、公益法人向けの「TKC公益研」や社会福祉法人向けの「TKC社福研」など、専門的な知識を持った会員が連携し、各種支援を行っています。
まとめ
非営利法人向けの新しいクラウド版会計システムは、利用者が求める効率性と正確性を兼ね備えた優れたツールとなるでしょう。TKCの取り組みは、これからの非営利法人の運営において重要な役割を果たすことが期待されます。非営利法人を支えるこの新しい機会をぜひ把握し、活用していきたいものです。