近年、旅行や余暇活動が多様化している中で、障がいや病気を持つ方々が自分らしく過ごせる場所が求められています。そんな中、古民家宿るうふ(株式会社LOOOF)が「HAJIMARI」というプロジェクトに参加することが発表されました。これは、障がい者やその家族が安心して旅行を楽しめる宿泊施設の提供を目指す試みです。
るうふとHAJIMARIの背景
株式会社LOOOFが運営する「古民家宿るうふ」は、地域の文化を体感できる宿泊体験を提供する企業です。これまでにも、多くの障がいや病気を持つ方々を受け入れてきましたが、宿泊者からは「安心して旅行できる場所が少ない」との声が寄せられていました。そうした声を受け、るうふはより多くの方々に快適な宿泊体験を提供するための手段を模索していたのです。
HAJIMARIは、奈良県・山添村の宿「ume,yamazoe」で行っている障がい者向けの宿泊招待プログラムを通じて、障がいや病気を抱える方々に旅の楽しさを届けるための活動を行っています。この活動に共感したるうふは、新たな宿泊先として「SANU 2nd Home」と共に参画することを決定しました。
どんな宿泊施設が参加しているのか?
今回の参画により、るうふは群馬県や山梨県、千葉県で運営する数多くの宿を新たな宿泊先として提供します。具体的には、群馬県の「赤城宿清芳山荘」と「赤城宿珠蕾山荘」、山梨県の「古民家宿るうふ織之家」、千葉県の「古民家宿るうふ杉之家」や「古民家宿るうふ揺之家」が対象となります。
これらの宿泊先では、HAJIMARIに登録された障がい者とその家族への配慮がなされた宿泊体験が提供されます。宿泊する際には、事前にご本人やその家族の状況についてヒアリングを行い、それぞれの特性に応じた対応を行います。このような取り組みにより、より多くの人々が安心して旅行できる環境を整えていくことが期待されています。
未来に向けて
るうふが提供する宿はどれも魅力的なものばかりで、宿泊者に特別な体験を提供することができます。例えば、焚き火を囲む体験や、地域に伝わるものづくりを体験することができるなど、古民家ならではのゆったりした時間と空間を楽しむことが可能です。また、SANU 2nd Homeは「自然と共に生きる」ことをテーマに、都市と自然の融合を提案しています。ここには無限の可能性があります。
さらに、「宿泊招待HAJIMARI day」という特別な日が設けられ、旅行や余暇活動の選択肢が広がることとなります。障がい者やその家族が無料で宿泊できる機会が用意されており、参加したい方は公式サイトで詳細を確認の上、応募することが求められます。
最後に
このような取り組みを通じて、るうふやHAJIMARI、SANUは、障がい者の余暇活動の選択肢を拡充し、旅行が当たり前に楽しめる社会を目指しています。これからも、より多くの人々が安心して旅行や余暇活動を楽しめる環境が整っていくことが期待されます。旅行が持つ力を生かし、笑顔と幸せであふれる未来を創造すること、それこそが彼らの目指す道なのです。