新しい広報施策検証プラットフォーム「Uesugi Engine」の登場
ダッタラ株式会社(広島市、本社)は、広報施策や行政政策がもたらす影響をより正確に把握するためのプラットフォーム「Uesugi Engine」の開発を発表しました。このプラットフォームは、因果推論AIとデジタルツイン技術を使って、施策がもたらす来場者数や売上、地域活性化の効果などを仮想的に実験することが可能です。2025年にはα版テスト提供が開始される予定です。
従来の課題とUesugi Engineの解決策
広告や施策の効果測定は、これまでクリック率や視聴率といった“閉じた指標”が中心で、真に知りたい経済効果や行動変容は測定が難しい事例が多くありました。しかし、Uesugi Engineは高度な因果推論AIを活用し、リアルタイムで更新されるデジタルツインを融合することにより、ユーザーは“もし△△だったら?”という様々なシナリオを仮想的に実施することができます。
たとえば、「もしイベント開始時間を2時間早めたら?」、「もし広告予算をSNSからOOHへ振り替えたら?」などの具体的な疑問に対して、成果をシミュレーションできる新たなプラットフォームです。
地域との連携によるデータ活用
特にUesugi Engineの強みは、生成AIがカバーしきれない地域特有のリアリティを反映するため、地方自治体や民間企業との連携を重視している点です。地域のパートナーから得た段階的なデータを通じて、広告露出や人流、売上といった一次情報を加味したシミュレーションが実現します。このように「ビッグデータ」と「地域データ」を組み合わせたハイブリッドアプローチによって、全国一律のモデルとは異なる高精度なシミュレーションが可能になります。
3つの革新ポイント
1.
アウトカム直結の予測
従来の指標に頼らず、直接的に「来場者がどれだけ増えるか」や「地域経済にどの程度の波及効果があるのか」を測定・検証します。
2.
伴走型ワンプラットフォーム
当社のコンサルタントは施策のヒアリングからデータ統合、シナリオ設計まで、一貫してサポートします。これにより、施策の方向性を素早く修正することが可能です。
3.
多様なユースケース
観光キャンペーン、商業施設オープン時の需要予測、公共イベントの費用対効果試算など、幅広い応募者に活用していただけます。
Uesugi Engineの構造と機能
Uesugi Engineは、ディープテックを基盤にして「データ統合レイヤ」「モデル統合レイヤ」「シミュレーションレイヤ」の3層構造に設計されています。まず多様な情報元からデータを柔軟に収集し、地域特性に応じたデータ基盤を形成します。次に、解析エンジンがインパクトを推測し、その結果を仮想空間にリアルタイムで反映します。これにより、施策の開始タイミングや予算配分を簡単に再現し、効果を可視化します。この連動によって、従来では測定が難しかった社会施策の結果を企画段階で見通すことができ、実証的な決定をサポートします。
共創パートナーを募集
α版公開に向けて、当社では共創にご興味のあるパートナーを探しています。広告主や広告代理店、地方自治体、各種イベントの運営者の方々が対象です。関心を持たれた方は、ぜひお問合せください。
ダッタラ株式会社について
ダッタラ株式会社は、「人とデータを繋ぎ、テクノロジーで世界をデザインする」というミッションのもと、最先端技術を駆使し、企業や社会の複雑な課題に対する論理的な解決策を提供しています。持続可能な成長と社会全体の革新を目指しています。