「貯金額を言えない」日本人の実態！家族とのお金の話は避けられがち

株式会社三井住友銀行が実施した意識調査によると、約70%の人が自分の貯金額を家族やパートナーに伝えていないということが明らかになりました。この調査は、20代から40代の男女合計600名を対象に行われ、私たちの「お金」に対する意識や生活スタイルを浮き彫りにしています。

まず、調査の結果から大きなポイントをいくつか見ていきましょう。全体の約67%が家族に貯金額を話さないと答え、その理由として「人に話しづらい」「お金の話は避けたい」との意見が多く見られました。このようなデータは、私たちの生活においても大いに感じられるものです。特に、日本人はお金の話をすることに抵抗感を持っている人が多いとされています。

さらに、この調査では約60%の人が政策金利の引き上げについて知らなかったことも明らかになりました。この情報が生活にどのように影響を及ぼすのか、あまり意識していない人が多い結果となりました。しかし、利上げがあると知った人たちの中では約36%が貯金額を増やしたと答えており、特に若い世代ではその割合が高いことがうかがえます。

20代の60%が貯金額を増加させる選択をしており、これは彼らが金利の上昇について前向きに捉えていることを示しています。更に、全体の15%は金利の変化を受けて新たな銀行口座を開設したり、既存の口座を切り替えたりしていることも分かっています。この流れは、特に若者において金利の恩恵を享受しようとする意識の表れかもしれません。

調査によると、利用する銀行を選ぶ理由で最も多かったのは「身近に店舗やATMがある」というもので、続いて「安心感や信頼感」「ポイントの貯まりやすさ」などが挙げられています。お金の話をすることが少なくても、利用するサービスには期待や希望を持っている若者たちの姿がここにあります。

また、貯金や支出についての管理を行うために複数の口座を持つ人が多いことも分かりました。2つ以上の口座を保有している人の75%は、その使い分けを生活費や貯蓄の目的で行っていると答えています。これは、効率的にお金の管理を図りたいという意識の表れでしょう。

加えて、三井住友銀行の提供する新しいアプリ『Olive』は、ユーザーが蓄財や投資を手軽に行えるような機能が備わっています。これを利用することで、現金貯蓄のみならず、様々な金融サービスを一つのプラットフォームで管理できるのが魅力です。

このように、「お金のこと」を話し合うのは難しいものの、若い世代では利上げを機に貯金意識が高まっていることは確かです。これからの日本において、貯金や投資に目を向ける人がもっと増えていくことが期待されます。何より、貯金をもっと身近な話題にして、家族や友人とも気軽に共有できる場が広がれば、経済への影響はもちろん、家族や社会全体における幸福度をも向上させていくのではないでしょうか。