内部通報制度の実践を学べる『実例で学ぶ内部通報実践対応88』の新刊登場

内部通報制度の重要性を再認識する書籍

株式会社エス・ピー・ネットワークは、新刊『実例で学ぶ内部通報実践対応88』を2025年7月15日より出版します。この書籍は、企業内での不祥事やハラスメント問題を未然に防ぐための内部通報制度の重要性を強調しており、実際の事例をもとにして解説されています。

法改正と運用の課題

2022年6月に施行された改正公益通報者保護法は、制度面の整備を進めましたが、運用の現場では依然として課題が残っています。通報者への報復や、通報者の特定を試みる報道が増えており、企業は社会的責任を果たすために適切な対応を求められています。今回の書籍では、88のQ&A形式で内部通報に関する具体的な対応策を解説しています。

実践的なQ&Aで学ぶ

本書の特徴は、実際に寄せられた通報事案をもとにした質問と回答が掲載されている点です。「匿名の通報にどこまで対応するべきか？」や「関係者へのヒアリングの進め方」など、現場で直面する具体的な難題に対する解決策が示されています。この内容は、内部通報窓口の担当者のみならず、自社の制度を再点検したい企業にも役立つでしょう。

経験豊富な危機管理専門会社の知見

本書は、年間約3,000件の通報案件を扱う株式会社エス・ピー・ネットワークのノウハウを凝縮しています。また、法律に精通した中野真弁護士（渥美坂井法律事務所・外国法共同事業）が監修することで、専門性と信頼性が増しています。そのため、通報窓口の基本的な対応から調査手法、関係者への配慮まで、幅広い知識を得ることができます。

書籍の主要目次

第1章 通報窓口の設置と基本的対応
- 内部通報窓口の環境整備
- 公益通報対応業務の従事者

第2章 調査の段取りと方針の決定
- セクハラ・パワハラの訴えに関する調査

第3章 通報事案の検討と留意点
- 不倫・ドメスティック・バイオレンス事案

第4章 事実認定と是正措置
- パワハラの査定と情報漏洩

* 第5章 窓口担当者の教育と情報管理
- 通報実績の周知と情報管理の重要性

本書は184ページにわたり、企業内での内部通報実務を深く理解するためのガイドとなるでしょう。価格は2,420円（税込み）で、ISBNは978-4-433-74745-9です。

危機管理の専門企業

株式会社エス・ピー・ネットワークは1996年に設立され、企業の危機管理を専門に手がけています。反社会的勢力排除法や法務・公共関係など多岐にわたるコンサルティングサービスを提供し、企業の安全を支え続けています。今回の書籍も、その専門性を生かしたものです。内部通報制度の構築や運用に悩む企業にとって、必携の一冊と言えるでしょう。