九州の半導体人材育成に新たな道! 台湾の雲林科技大学が人吉市と連携、日本人学生募集へ
世界トップクラスの半導体メーカーTSMCが熊本県に工場を建設し、2024年の稼働開始に向けて本格的な準備が進められています。このTSMCの進出に伴い、九州では半導体関連の人材育成が急務となっています。
その課題解決の一助となるべく、台湾の国立雲林科技大学が人吉市と連携し、日本人学生向けの半導体コースを開設することが決まりました。このコースは、TSMCの要請を受けて設立され、4年間の学費全額免除に加え、毎月1万元(約50,000円)の生活費も支給されるという、将来の半導体業界で活躍したい学生にとって非常に魅力的な条件となっています。
6月19日には、雲林科技大学の蘇純繒副学長が人吉市を訪れ、松岡隼人市長と面会。人吉高校の高田拓校長、球磨工業高校の鶴田栄一校長も同席し、卒業後の進路として連携の可能性について話し合われました。
今回の連携は、2年前に雲林科技大学の教授がLOCAL TO LOCAL取締役の何培鈞氏と共に人吉市を訪れ、災害後の復興や矢岳町の地域創生について視察したことがきっかけでした。
雲林科技大学は、LOCAL TO LOCALを通じて九州の半導体人材育成を積極的に展開していく予定です。人吉市は、この連携を通して、地域活性化と人材育成を両立させ、新たな未来を創造していくことを目指しています。
人吉市と雲林科技大学、半導体人材育成で連携!
人吉市は、熊本県の中南部に位置する自然豊かな都市です。近年では、観光資源の開発や地域産業の活性化に力を入れており、今回の雲林科技大学との連携は、新たな発展に向けた大きな一歩となります。
雲林科技大学は、台湾でトップクラスの国立大学であり、特に半導体分野において優れた研究実績と人材育成のノウハウを持っています。
両者の連携によって、人吉市は半導体分野において人材育成の拠点となることが期待されます。将来、人吉市から世界で活躍する半導体技術者が誕生するかもしれません。
日本の半導体業界の未来を担う人材育成へ
TSMCの熊本進出は、日本の半導体産業にとって大きな転換期となります。
今回の雲林科技大学との連携は、日本の半導体業界の未来を担う人材育成の取り組みとして、大きな注目を集めています。