2024年のカスタマーサクセスの側面に迫る
2024年12月4日、サクセスラボ株式会社が主催する『カーディ賞2024』が開催され、カスタマーサクセスにおける卓越した功績を持つ2名の受賞者が発表されました。受賞者は、第一生命保険株式会社の
荒木貴幸氏とClassi株式会社の
林部貴亮氏です。この賞は、顧客に新たな価値を提供するために奮闘し、その成果を上げた個々のリーダーシップと努力を称えるものです。
カーディ賞の意義と背景
カーディ賞(Cardi Award)は、デジタル時代の日本企業の競争力を向上させることを目指して設立されました。その中心に据えられているのがカスタマーサクセスの重要性です。日本の多くの企業、特に大手企業においては、カスタマーサクセスを実現するためには、ビジネスモデルや組織文化の変革が必要不可欠です。この賞は、そんな挑戦を乗り越えた成果を見える形で評価し、もっと多くの企業がカスタマーサクセスに取り組むことを促す役割を持っています。
受賞選考は、サクセスGAKOの受講生約440名の中からエントリーした7名が各自の取り組みについてプレゼンテーションを行い、挑戦、変化、成果、貢献の4つの観点で投票が行われました。その結果、荒木氏と林部氏が選ばれることとなりました。
受賞者の取り組み
荒木貴幸氏は、第一生命保険において新しいアフターサービスの形を追求した結果、カスタマーサクセス部を新設しました。同社は顧客の非対面ケア強化を進め、営業員からも高い評価を受けています。結果的には解約率の低下と新規リードの創出という形で、その成果も数字に表れています。
荒木氏は受賞について「この賞が私たちの取り組みの成果を証明していると思います。新たな挑戦には常に苦労がありましたが、それを支えてくれた全員に感謝しています。今後もさらにこの活動を進化させることが目標です」と語りました。
一方の林部貴亮氏は、Classiにおいてマーケティング部門から全社的なカスタマーサクセスの実行へと展開を図りました。具体的にはプロダクトKPIをヘルススコアに接続し、カスタマーの成果をモニタリングするシステムを取り入れています。これによりプロダクト改善が加速し、事業成長に寄与した点が評価されました。
林部氏は「カスタマーサクセスが事業成長に必要であると証明できたことに感謝します。今後もこの活動をさらに推進し、全従業員で成果を上げ続けます」と述べています。
カーディ賞を支えるGainsight株式会社
カーディ賞は、Gainsight株式会社の支援を受けて運営されています。Gainsightは、カスタマーサクセスの専門的なプラットフォームを提供し、多くの企業におけるビジネス成長をサポートする役割を担っています。
代表取締役の絹村氏は、受賞者の業績を称え、「彼らの取り組みが企業文化に変革をもたらし、多くのビジネス成果を上げたことを嬉しく思います」とコメントしました。
まとめ
今回の『カーディ賞2024』は、カスタマーサクセスの重要性を再認識させる場となりました。デジタル時代を迎え、企業の競争力向上を目指す取り組みが一層求められています。この受賞から、他の企業にも良い影響を与え、カスタマーサクセスの実践が広がっていくことを期待したいと思います。