九州アスティーダ、ピンポンクリエイター事業を加速
プロ卓球チーム「九州アスティーダ」を運営する九州アスティーダ株式会社は、スポーツ庁の「スポーツオープンイノベーション推進事業」に選ばれたと発表しました。このプログラムは、スポーツと他産業の連携を推進し、新たなビジネスの創出を目指すものです。
この取り組みは、特に地域活性化や社会課題の解決につながるとして注目されています。九州アスティーダは、これを機にインターン生との協力を強化し、卓球の普及やスポーツ産業全体の活性化を図ることを目指しています。
スポーツオープンイノベーション推進事業の概要
スポーツ庁が主導する「スポーツオープンイノベーション推進事業」は、スポーツ団体と他業種の企業が連携して新たな事業を生み出すことを目的としています。このプログラムは、収益源の確保を目指し、スポーツの価値向上や地域貢献を推進する重要な役割を果たしています。
これまでにも数々の成功事例を生んでおり、今回の九州アスティーダの採択もその一環です。今後は、ビジネス構築段階と成長支援が行われる予定で、各地域のチームやスタートアップが連携しながら新たな価値を創造することが期待されています。
ピンポンクリエイター事業の特徴
九州アスティーダの「ピンポンクリエイター事業」は、2023年から始まった新たな試みです。この事業は3つの柱—大会企画、企業コラボ、卓球PR—から成り立っています。大会企画では、ホームゲームの計画や集客施策を行い、企業コラボでは企業とのPRプロジェクトを推進します。卓球PRでは、学校やイベントを通じて卓球そのものの魅力を広める役割を担っています。
特に注目すべきは、インターン生を通じて地域の若者にビジネススキルを提供する点です。この取り組みは、学生自身が成長し、実績を築く機会を与えるだけでなく、地域のスポーツ振興にも貢献しています。
マネジメントの仕組みを構築
今後のビジョンとして、ピンポンクリエイター事業は事業の拡大を見据えています。具体的には、マネジメントリソースの確保やシステム整備を進める方針です。これによって新たなプロジェクトを持続可能な形で推進していくことを目指します。
川面創代表は、「地域の皆様に感謝しつつ、これからの新たな挑戦を通じて、プロスポーツの未来を切り開いていきます」とコメントしています。整理された事業構造をもって、スポンサーや地域のニーズに応え、新しい収益源を模索していくのです。
卓球の現状と将来の可能性
新型コロナウイルスの影響で、プロスポーツ全体が厳しい状況にありながらも、卓球の競技人口は約30万人を保っています。しかし、興行形態には厳しさが続いています。このような中で、九州アスティーダは地域の活性化を通じて、卓球の新たな可能性を探ることに貢献したいと考えています。
今後もスポーツ庁との連携を強化し、新たなサービスの創出を目指す九州アスティーダ。地域のスポーツ振興と新しいビジネスモデルの形成に向け、積極的に挑戦を続けていくことでしょう。